京都の女子大生たちが陥った覚醒剤の“魔の連鎖”
2009年11月07日08時19分 / 提供:産経新聞
【衝撃事件の核心】
覚せい剤取締法違反(使用など)容疑で京都外国語大4年、井関理奈容疑者(22)が大阪府警に逮捕された。覚醒(かくせい)剤に手を出した動機について、調べに対して井関容疑者は「男友達との人間関係に疲れ、覚醒剤を使った」と供述する一方、「一時は使うのをやめていた」とも話しているという。再び覚醒剤を使うことになった背景には、同じ大学に通うもう1人の女子大生が絡んでいた。覚醒剤の“魔の連鎖”に陥った女子大生たち。2人の間で交わされた会話とは…。
■嫌なことを忘れられた
「今年2月から覚醒剤を使い始めた。使ったら、男友達とのことなど嫌なことを忘れられた」
注射器で覚醒剤を使ったとして9月に府警に逮捕された井関容疑者は、取り調べでこう語り、素直に容疑を認めたという。
京都外大などによると、井関容疑者は平成18年4月、外国語学部英米語学科に入学。部活動やサークルには入っていないが、京都市内で一人暮らしをし、「逮捕されるまでは、特に問題を起こすようなことはなかった」(京都外大)という。
そんな井関容疑者に覚醒剤使用の嫌疑が浮上したのは今年2月上旬。大阪市都島区のJR京橋駅周辺で、「男女がトラブルになっている」との通報で駆けつけた警察官が、女の腕に注射痕を発見。その女が井関容疑者だった。
井関容疑者は「大阪・西成で覚醒剤を買って使った」と話したため、任意同行を求め、尿鑑定を実施。しかし、その場では陰性反応を示したため、いったん逮捕は見送り、その後の本鑑定での陽性反応を待って逮捕した。
府警の調べで、当初の井関容疑者の説明は虚偽で、実際は、大阪市城東区内で男に注射器で覚醒剤を打ってもらっていたことが判明。この男の正体は不明だが、井関容疑者は「友人宅で打ってもらった」などと説明しているという。
井関容疑者の自宅マンションからは、ポリ袋に入った覚醒剤約1グラムのほか、使用済みの注射器7本が見つかった。
■友人からの紹介
「いったんは覚醒剤をやめた」
2月に尿検査まで受けた井関容疑者はその後、覚醒剤使用をやめたという。しかし、府警によると、夏ごろには再び使い始めるようになった。
8月、井関容疑者のマンションを1人の友人が訪れた。京都外大2年の杉田小矢香容疑者(22)=覚せい剤取締法違反(譲り受け幇助)容疑で逮捕。2人はここで、一緒に覚醒剤を使ったとされる。
「覚醒剤がほしい」。そう言う井関容疑者に、杉田容疑者は「いくらくらいで(覚醒剤を)買っているの」と聞いた。「2グラムを9万円くらいで買っている」と井関容疑者。「もうちょっと安く買えるところあるよ」。そう言って杉田容疑者が教えた携帯電話の番号は、10月に覚せい剤取締法違反(譲り渡し)容疑で逮捕された、知人の自称経営コンサルタント、藤田憲治容疑者(26)のものだった。
その後、井関容疑者は藤田容疑者から覚醒剤2グラムを約8万円で購入。府警は、井関容疑者宅にあった覚醒剤が、このときの残りだったとみている。一方、杉田容疑者は「藤田容疑者が覚醒剤を売っているとは知らなかった」と釈明しているという。
■広がる薬物汚染
学生同士のネットワークが薬物汚染を広げる−。このような構図は多く、友人同士で薬物をやりとりしたり、密売人と友人との間を取り持ったりした学生が相次いで検挙されている。
こうした現状について、捜査関係者は「友達がやっているということで、薬物を身近で手軽な存在に感じてしまう学生が多い」と指摘したうえで「学校という限定的な空間が、次々と仲間を薬物に誘う悪い連鎖を生んでしまっている可能性がある」とみる。
ここ数年相次いだ大学生による薬物事件を受け、各大学はさまざまな防止策をとっている。
京都外大も昨年12月から、薬物乱用防止を訴えるホームページを開設したほか、学生向けの講演会を開催していた。にもかかわらず、覚醒剤に関連して2人も逮捕者を出してしまった。
「大学の防止策は意味があったのか」。事件が明らかになった10月28日、報道陣から厳しい質問を浴びせられた大学関係者はうつむき、「すべてにおいて至らなかった」と答えるのが精いっぱいだった。
安易な気持ちで覚醒剤に手を出してしまった女子大生たちは今、何を思うのか。井関容疑者は逮捕後、事の重大さを悟り、後悔した様子で「もう2度としません」と話しているという。
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