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川崎F 名誉ばん回の「フェアプレー10カ条」

関塚監督(中央)の指示を険しい表情で聞く川崎Fの選手たち
関塚監督(中央)の指示を険しい表情で聞く川崎Fの選手たち
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 川崎Fが10カ条のフェアプレー精神で、8日の千葉戦に臨むことになった。3日のナビスコ杯後の表彰式で選手が不謹慎な態度を取った問題を受け、クラブでは6日までに選手に対しフェアプレーの徹底を厳命。今後はピッチ上で紳士的なプレーに徹することで汚名を返上していくことになる。

 約30分のミーティングを終えてピッチに出てきた選手は、黙々と紅白戦、シュート練習を消化していった。現在リーグ首位。J2降格目前の千葉に勝って、勝ち点差1の2位・鹿島が山形に敗れれば、次節22日の大分戦で優勝が決まる。本来ならリーグ終盤の大詰めとあって、チームのボルテージは最高潮に達しているはずだったが、この日はチーム全体が重苦しい雰囲気に包まれていた。

 「プレーをする機会を与えてもらっているので、事の重大さを受け止めながらみんなと考えてやっていきたい」。ゲームキャプテンの日本代表MF中村は言葉を選びながら静かに話した。

 ナビスコ杯決勝でFC東京に敗れ、表彰式では一部の選手がプレゼンターと握手をせず、ガムをかみ、メダルを外すなど不謹慎な態度に出た。世間からの批判にさらされ、Jリーグや日本サッカー協会、スポンサー、ファンなど関係各所に謝罪。5日には武田社長から選手に「汚いプレーはするな」「判定に不満があっても従え」など10カ条のフェアプレー精神を順守するよう厳命された。選手会長のDF井川は「僕たちが信頼を取り返せるのはピッチでフェアプレーで戦って勝つこと」と真摯(し)に受け止めた。

 選手が持つブログには批判はもちろん、批判の度を超えた書き込みも相次いでいる。だが「何を言われても、何も言う資格はない」と中村。「これからずっと反省していかないといけないし、それをプレーで見せていかないと。決して忘れてはいけないと思います」。あらゆる批判を受け入れながら、紳士的なプレーで名誉をばん回していくしかない。

 ▽フェアプレー10カ条

 ・汚いプレーはするな

 ・報復行為はするな

 ・審判の判定には従え

 ・ファウルを受けても相手と握手しろ

 ・ユニホームのすそを出すな

 ・交代には従って、きびきび交代しろ

 ・ファウルでいつまでも倒れるな

 ・試合が終わったら感謝して審判と握手しろ

 ・相手を称えて握手しろ

 ・サポーターへのあいさつは勝っても負けても堂々としろ

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