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菅国家戦略担当相:経済財政の検討会を次々と開く

 菅直人副総理兼国家戦略担当相が、経済財政に関する検討会を次々と開いている。9月下旬に発足させた「予算編成のあり方検討会」、市場関係者の話を聞く10月からの「マーケット・アイ・ミーティング」に続き、同月末には「財政に対する市場の信認確保に関する検討会」を始めた。今後の政策に生かす方針だが、「菅さん向け勉強会」(民主党議員)を通じて市場に情報発信することで、野党などからの「マクロ経済政策が見えない」との批判をかわす狙いもありそうだ。

 5日の「第6回マーケット・アイ・ミーティング」。エコノミストの勝間和代氏らを講師に招き、デフレ克服などについて意見を聞いた。勝間氏は「財政再建の特効薬はデフレを止めること。そのために日銀と共通目標を立てて、物価コントロールをお願いしたい」などと指摘した。

 この会合は、雇用や景気の現状を聞き、経済政策の参考にするのが目的だ。財政政策については、予算のあり方検討会で、予算執行状況を10年度予算からネットで公開するなどの改革をまとめた。11年度以降の複数年度予算導入にも一定の方向を示した。経済財政諮問会議の休止(来年度に廃止)で不足していた日銀との対話も始める方向だ。

 しかし、国債増発が避けられない中、財政再建目標の策定が不可欠とみられるが、菅氏は、当面は先送りする考えだ。検討会を開くことで、市場に安心感を与えようとの思惑のようだが、経済財政運営の司令塔としての菅氏の手腕は依然として未知数のようだ。【秋本裕子】

毎日新聞 2009年11月5日 20時35分

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