全校朝会 小鹿野高校の生徒の話


2月19日の全校朝会は、小鹿野高校の2年生 柴崎真紀さん、高岸友里恵さんに
来校していただき、福祉コースの学習のことについてお話を聞くことができました。

介護の実習の話など貴重な話を聞くことができました。
ありがとうございました。

  

  

  次のようなお話をしていただきました。

 わたし達は、小鹿野高校で「福祉・生活系列」という高齢者福祉について勉強しています。
 ここで、今から皆さんに少し体験をしてもらいたいと思います。
 これから、1分間天井を見上げてください。それでは、はじめさせていただきます。お願いします。
   ・・・1分間・・・・
 どうでしたか?
 感想を聞いてみたいと思います。
   ・・・首が痛くなりました。
   ・・・天井が広く見えました。
   ・・・1分間って、とても長い。
 いろいろな感想が出ましたが、今体験してもらったのは、寝たきりになったお年寄りが、ベッドで感じていることです。

 毎日、同じ場所を、同じ姿勢で見ていることは、普段生活している中では、わたし達にはないと思いますが、寝たきりの人は、皆さんのように動きたくても動けない、苦しみを常に背負っています。

 わたし達の学んでいる「福祉・生活系列」では、自分の力で食事をとったり、トイレを済ませたり、お風呂に入ったりできない方のお世話をする勉強をします。
 その勉強をしたことを、実際にお年寄りがいる所へ行ってお世話をしてみると、そういう所へ行ってみないとわからないこともたくさんあり、とても勉強になります。

 また、お年寄りの方の気持ちを理解するために、実際に、自分でおむつをはいて歩いたり、寝てみたり、寝たままその中におしっこをしてみるという宿題をやってみました。
 おむつをはいてみての感想をクラスで話し合ったところ、「はき心地が悪い」「重い」など、できればおむつを使いたくないという人がほとんどでした。

 こういった苦しみや気持ち悪さなどを体験してみて、寝たきりの方の気持ちに気づき、相手の立場になって考えながら、お世話させていただくという勉強を日々しています。

 わたしは、たくさんのお年寄りの方とお話したり、ふれ合ったりしてみて、普段は笑ってくれない方なのに、たくさん話しかけていくうちに、会話の中に笑いがあふれ、その笑顔を見たとき、心が通じ合った気分になり、とてもやりがいを感じました。

 今の日本は、お年寄りの方がとても多い社会で、たくさんのお年寄りの方の手助けをする人を必要としています。
 皆さん、友達や先生方とふれあい、今から相手の立場になって考えて、楽しい学校生活を、いつも笑顔で送ってください。
 これで、私たちの話を終わりにします。ありがとうございました。  

  

  

 大変すばらしいお話をしていただきました。
 私たちは、たくさんの人と一緒に生活しています。
 自分のことを頑張ることも大切です。楽しい心で生活したいと願っています。
 それは、自分だけでなく、自分も含めたみんなが楽しいことです。
 一人ではない。みんなと力をあわせ、よりよい生活を送って生きたいと思います。
 相手のことを思う心。これも決してかかせない、とっても大事なものです。

 小鹿野高校で、柴崎さんや高岸さんたちが学んでいることは、こうしたことだと嬉しくなりました。
 もちろん介護の技術も大切です。その中の相手を思いやる心は、社会生活の、人間関係の基本であることがよくわかるお話でした。

 ありがとうございました。

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