インフル予防に「塩うがい」唾液中免疫物質の効果に着目!ダイヤモンド・オンライン11月 6日(金) 8時30分配信 / 経済 - 経済総合
インフルエンザ予防としては、手や喉についたウイルスを体内に侵入させないためには、「手洗い」と同時に、「うがい」が有効だとされている。そこで今回は、その効果が改めて注目されている、昔ながらの「塩うがい」を取り上げたい。 一昔前は、風邪防止のために「塩水でうがいする」のが当たり前だった。この「塩うがい」は、それに類似した方法が江戸時代の貝原益軒の「養生訓」で紹介されているなど、民間伝承的に知られている昔ながらの衛生習慣である。とはいうものの、これまで、その有効性の科学的根拠はあまり示されてこなかった。 ここに注目したのが、忠臣蔵で名高い赤穂の伝統的製塩技術を活かし、「赤穂の天塩」をはじめとする様々な塩商品を発売している赤穂化成株式会社である。同社は、2009年9月に塩うがい水「むかしながらのしおうがい」を発売するとともに、塩うがいの有効性についての研究成果を発表した。 研究で着目されたのは、唾液中に含まれる免疫物質である「S-IgA」。口腔の生体防御機構は、経口感染や経気道感染などの感染経路によって引き起こされる疾病を予防し、生体の恒常性を維持する上でも非常に重要であると考えられている。特に、「S-IgA」は、口腔の粘膜免疫機構の主役を果たしているとされている。 この研究では、ナトリウムを用いて調製した塩溶液、マグネシウムを主成分としたニガリを用いて調製した溶液の混合液を披験物として用い、対象物として水道水を使用。試験対象者が、被験物、対象物でうがい後、S-IgAを測定。その結果、ナトリウム45%、マグネシウム30%の濃度で、S-IgA量が増加することが認められた。 こうした研究成果に裏打ちされた商品として同社が発売したのが、天然にがりを含んだ海洋深層水100%のうがい液「むかしながらのしおうがい」。300mlボトルと50mlスプレーの2ラインで、どちらも規定量を水に薄めてうがいを行う。 実は、この商品、塩として料理にも使える「食品」。子供からお年寄りまで一日に何度も使える「安全性」が最大のウリだ。一説によると、ウイルスは30分で侵入すると言われており、それを阻止するには「うがい」も30分ごとと、かなり小まめにする必要があることになる。この商品のスプレータイプであれば、数回を口にプッシュ、ミネラル水ボトルで希釈することで外出先でも手軽に「うがい」ができる。 インフルエンザは「これをしていれば絶対に罹らない」というものではないだろうが、同時に生活習慣の改善により、リスク低減を図れるのも事実。小まめな「塩うがい」、習慣にしてみてはいかが? (梅村 千恵) 【関連記事】 新型インフル防護マスクで本領発揮!進化する3Mのイノベーション力 新型インフルでマスク需要急増 それでも喜べないメーカーの事情 新型インフル薬の開発順調 それでも日本勢が悩む難題 新型インフル感染者を糾弾する、中国ネチズン“人肉捜索”の凄まじさ インフルエンザマスクを緊急プロジェクトで開発 3倍増の販売量を狙う 小林製薬社長 小林 豊
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