歌手の前川清（６１）と息子で歌手・前川紘毅（ひろき＝２３）が、初コラボすることが５日、わかった。紘毅が１１日に発売するシングル「８ミリビデオ」のＰＶに、清が出演するもの。０６年１０月に紘毅がデビューして以降、音楽面で一緒に仕事するのは、これが初めて。清は、父親役として出演。撮影現場で自ら積極的に演出のプランを出すなど、見事に息子をサポートした。
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前川親子の音楽でのコラボが実現するのは、紘毅の新曲「８ミリビデオ」のＰＶだ。新曲は「家族」「親」がテーマ。紘毅が自身のラジオ番組で「涙のエピソード」をテーマにした話を募集し、昔に撮影した８ミリビデオを家族で見て、全員で泣いたというリスナーからの実話を基に楽曲は作られた。
前川家でもさまざまなシーンでビデオを回し、家族で見る習慣があった。そこで紘毅はＰＶにもホンモノの父に登場を依頼。実は前川も最新曲「時の想い」が自分の父のことをテーマにした作品で、同じようなテーマの楽曲を息子が歌うことに感激し、快諾した。
撮影現場では「父の前で歌うシーンが恥ずかしかった」という紘毅をよそに、清はノリノリ。「ＰＶに自分の存在が分かると（息子の）楽曲が伝わらなくなる」と、出演シーンをあえてぼかすように注文を付け、顔出しも鼻から下に限るなど、息子の楽曲が前面に出る形の演出にこだわった。
清は「ＰＶに一緒に出演させられるとは夢にも思っていなかったんですが、顔を出さないことで出演しました。でもバレバレですね」とコメント。紘毅も「自分の作品に協力してくれてうれしかった。父の世界に自分が入り込むのは難しいから、自分の仕事に出てもらえる形なら」と、今後のコラボも口にした。
１１日にはＮＨＫラジオ第一「きらめき歌謡ライブ」に親子で出演する。