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2009年11月5日(木) 19:10 |
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がん細胞だけを光らせ手術
がん細胞だけを光らせて、それを見ながら手術をする技術の開発に岡山大学が取り組んでいます。 がんの取り残しを防げるのではないかと期待されています。
岡山大学の藤原俊義准教授らの研究グループが3年前に開発しました。 この光るがん組織が手術中も見えれば、がんがどこまで転移しているかがわかり、がんの取り残しや組織のとり過ぎなどの課題を克服できます。 スイッチを切り替えることで、普通のライトから特殊な青いライトに切り替わり容器に入った蛍光物質が浮かび上がって見えます。 光学メーカーと共同開発したこのビデオスコープを使って、研究チームは、今回、ブタの腹腔鏡手術を行いました。 蛍光たんぱくと同じような光を放つ蛍光物質を混ぜた液体を、ブタの胃の内側に注入し光るがん組織に見たてます。 ビデオスコープの光を切り替えながら胃の外側を見ていくと蛍光を注入した部分が浮かび上がり、リンパ液の流れにのって広がっていくところも確認できました。 研究チームはビデオスコープの改良を重ね、今後、がん組織だけを光らせる技術と組み合わせて実際のがんの手術に応用したいと考えています。
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