−−ついに悲願の世界一。今の気分は
「本当に最高の瞬間だった。ヤンキースにとっては、きょうしかない。世界一が一番大きな目標で、あとはポストシーズンでどこまでいっても負けは負け。悔しい年が続いていました、きょうまではね。長かったですけど、やっと勝つことができた。みんなの勝ちたい、勝ちに飢えている気持ちがいい形で出た」
−−日本大リーガー初のMVPで歴史を作った
「歴史を作ったかどうかは分からない。すごいことかもしれないが、実感がない。終わるまでMVPなんて考えてもいなかった。この試合を何とかしたい、という思いで頭がいっぱいだった。MVPより、ワールドチャンピオンになったことの方が大きい。自分の中ではとても大きな思い出になる」
−−MVP表彰の壇上での気分は
「最高ですよ。ヤンキースタジアムのああいうところに立てたんだから。高さも最高? それは間違いない、東京ドームにあんなのなかったですから」
−−1試合6打点はワールドシリーズタイ記録
「ビックリです。いい場面で回ってきたというのもある。そこで運よく打てたというのが一番大きいと思う」
−−マルティネスには第2戦の決勝ソロに続いて、この日も先制2ランと2点適時打
「(本塁打の)感触はほぼ完ぺきでした。速球系が内角に何球か続き、いい当たりもファウルになって追い込まれたけど、最後に甘い球が入ってきた。それをしっかり打つことができた。どういうわけか、このシリーズは(マルティネスに)合いました。自分にとって非常によかった」
−−優勝の直後、ジーターと抱き合った
「僕が来てからずっと一緒にやってきたし、彼も勝てない時代を引っ張ってきたわけですから。やはり特別な気持ちがある」
−−今年のチームは
「5月くらいまで不安定だったけど、Aロッド(ロドリゲス)が戻ってきてからチームとしていい形になった。6月の交流戦での厳しい戦いを乗り越えてから勢いが出た。選手たちの、英語でいうケミストリー(化学反応)みたいなものがうまくいったのでしょう」