プロレスで沖縄の夜間中学支援　ジャガー横田さんら

　太平洋戦争末期の沖縄戦で教育の機会を失ったお年寄りも学んでいる那覇市の夜間中学を応援しようと、女子プロレスラーのジャガー横田さんらが８日、同市内でチャリティー興行をする。

　特定非営利活動法人（ＮＰＯ法人）「珊瑚舎スコーレ」の夜間中学には５０人余りが在籍し、平均年齢は７２歳。国語や数学、英語から美術まで、平日の夜に授業があり、３年で公的な卒業認定を受けられる。企業などの寄付金で運営を支えるが、不況のため寄付は激減しているという。

　ジャガーさんは１０月に夜間中学を見学。「一生懸命に勉強する姿を見て勇気と元気をもらった。プロレスの収益で少しでも力になりたい」と話している。

　「ここを卒業するまで私の戦争は終わらない」と語るのは、生徒の平良ヨシ子さん（７２）。「応援がうれしくて涙が出た。みんな年金から月謝を出している。これから入学する人も、心配なく勉強できるようになればうれしい」とほほ笑んだ。

　女子プロレス興行は８日午後４時から那覇市民体育館で。アジャコングさんら人気レスラーが参加し、ジャガーさんの夫を交えたトークショーや民謡演奏も。自由席（前売り）は３千円。