政府の09年度補正予算の執行停止(2兆9259億円)に伴い、09年度の経済成長率が0.2%押し下げられることが、内閣府の試算で5日明らかになった。麻生前政権は、補正予算に計上した約14兆円の成長率押し上げ効果を1.9%と試算していたが、執行停止で1.7%程度に下がる。試算は、補正予算執行停止が景気にマイナス影響を与えるとの指摘を受け、菅直人副総理兼経済財政担当相が内閣府に指示した。「公共事業は数千億円が執行停止」など、一定の条件を前提にした。
菅経済財政担当相は記者会見などで、「(執行停止の)景気へのマイナスの影響はほとんどない」と説明していた。【秋本裕子】
毎日新聞 2009年11月6日 0時08分