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従業員の成果「基本給よりボーナスで評価」 厚労省調べ

11月5日16時38分配信 産経新聞

 従業員の基本給を決める際に、業績や成果で決める企業が8年前に比べて約4割減る一方、職種や仕事の内容で決める企業が1割近く増えていたことが5日、厚生労働省の「平成21年就労条件総合調査結果」で分かった。調査は21年1月1日時点で、労働者が30人以上の全国6147社を対象に実施。4321社(70・3%)が回答した。

 従業員の基本給を決める要素(複数回答)について「職種など仕事の内容」と答えた企業は77・9%で、前回調査の平成13年(72・8%)より5・1ポイント増えた。一方で「業績や成果」と回答した企業は46・9%で、前回調査(64・2%)より17・3ポイント減った。

 また、今回初めてボーナス額を決める基準について質問したところ、「基本給を基準にしている」が30・9%だったのに対し、「業績や成果」が57・6%に上った。厚労省は、「これまでは基本給を成果で決める企業が多かったが、基本給が変動すると労働者に与える負担も大きい。不況で労働者の不安が増大する中、企業は成果をボーナス額で評価する方向に切り替えたようだ」と分析している。

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最終更新:11月5日16時38分

産経新聞

 

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