DBANでハードディスクを完全削除する
フロッピーディスクやCDからDBANを起動すると、図5のような画面が表示される。ここでは各種ヘルプなどの情報があるが、そのままEnterキーを押して先に進もう。
その後しばらく待つと、DBANのメイン画面が表示される(図6)。
ここではキーボードで各種操作を行う。画面下に簡単なショートカットキー一覧が表示されているが、矢印キーもしくは「J」、「K」キーでカーソルを移動させ、スペースキーで消去対象デバイスを指定してF10キーを押すと消去作業が開始される。また、「P」キーや「M」キーなどで各種設定の変更が行える(表1)。キー | 操作 |
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P | 乱数発生アルゴリズムの変更 |
M | 消去方法の変更 |
V | ベリファイの有無の変更 |
R | 試行回数の変更 |
J | カーソルを上に移動 |
K | カーソルを下に移動(矢印キーも使える) |
スペース | 消去対象デバイスを選択 |
F10 | 消去を実行 |
また、各種設定情報は上の「Options」部分に書かれており、それぞれデフォルトは以下の表2のようになっている。基本的にはこれらの設定を変更する必要はないだろう。
オプション項目 | デフォルト設定 |
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疑似乱数発生器 | MesenneTwister(mt19937ar-cok) |
消去方法 | DoDShort |
ベリファイ | 最終試行のときのみ |
試行回数 | 1 |
「J」「K」キーで消したいディスクにカーソルを合わせてスペースキーを押すと、図7のように「wipe」と表示されてそのディスクが消去対象になる。消去を行いたいディスクすべてに「wipe」を付けたのち、F10キーを押すと消去が開始される。このとき、確認などは行われないので注意しよう。
DBANでは消去すべきディスク領域に対して無意味なデータを上書きするため、消去には時間がかかる。消去作業の実行時には右上には経過時間(Runtime)と残り時間(Remaining)、それにロードアベレージ(LoadAverages)とスループット(Throughput)が表示される(図8)。
消去作業が完了すると画面が切り替わり、作業ログを保存するかどうか尋ねられる(図9)。ログが必要な場合はフロッピーディスクなど書き込み可能なメディアをセットしてEnterを押そう。ログが不要であれば、この状態でPCの電源をOffにできる。