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朝青龍、怒とう16番!スタミナ復調だ

 九州入り後、初の出げいこをした朝青龍=福岡市・春日野部屋
 九州入り後、初の出げいこをした朝青龍=福岡市・春日野部屋

 「大相撲九州場所」(15日初日、福岡国際センター)

 大相撲の横綱朝青龍(29)=高砂=が4日、九州場所へ向けて出げいこを開始した。福岡市内の春日野部屋へ出向き、合計16番取り12勝4敗。十両の普天王、栃乃洋に敗れる場面もあったが、直後に圧勝してリベンジした。本人は勝敗を度外視し、スタミナ面で手応えをつかむなど、秋場所に続く優勝へまずまずの滑り出しとなった。

  ◇  ◇

 負けた直後に朝青龍らしさが出た。高知・明徳義塾高の後輩・栃煌山に押し出されると、土俵に戻り、仕切り直しを求めた。リベンジマッチは一気に前に出て寄り切り、先輩の威厳を保った。十両の栃乃洋にも苦杯をなめたが、直後の一番、左ノド輪一発で土俵外まで持っていった。

 平幕、十両を相手に12勝4敗はほめられた成績ではないが、本人は「勝ち負けは関係ないやろ」と意に介さなかった。それよりも16番を取り切った体力面で手応えをつかんだようで「初日としてはスタミナがある」と振り返った。

 先場所前は横綱審議委員会によるけいこ総見で、わずか5番を取っただけで息が上がってしまった。“天敵”の内館牧子委員からは、白鵬とまとめて「今日は最低」と切り捨てられたことを考えれば上昇ムードといえる。

 けいこを見守った春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「徐々に力は落ちてきている」としながらも「(初日には)合わせてくるだろう」と分析。「状態は右肩下がり」とした先場所前から、評価を上げた。朝青龍は右ひじを気にするそぶりをみせたが「テーピングをしてやろうかな」と、けいこへのモチベーションは高い。

 5日に計画していたチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ法王との対面は、関係者によれば「未定です」とトーンダウンしたが、その分は土俵に集中する。報道陣から「再び春日野部屋にくるか?」と問われた朝青龍は「(そう)なるな!」と吐き捨て、迎えの車へ。すぎもとまさとのヒット曲「吾亦紅」を口ずさみながら帰路についた。

(2009年11月4日)





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