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愛子、夫の前で決意!金メダルで引退視野

 バンクーバー冬季五輪で金メダルを狙うと決意する上村愛子。右奥は夫・皆川賢太郎=都内のホテル
 バンクーバー冬季五輪で金メダルを狙うと決意する上村愛子。右奥は夫・皆川賢太郎=都内のホテル

 フリースタイルスキー女子モーグルの上村愛子(29)=北野建設=が、バンクーバー五輪開幕100日前となった4日、都内での会見に臨み、金メダルを獲得した3月の世界選手権(猪苗代)に続き、バンクーバーでの2年連続女王を目標に掲げた。会見には、上村の夫でアルペンスキーの皆川賢太郎(32)=竹村総合設備、ノルディックスキー・ジャンプの岡部孝信(39)=雪印=らが出席し、五輪への意欲を口にした。

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 節目の日に、控えめに金メダル宣言だ。司会の荻原次晴氏に「世界女王」と紹介され、上村はマイクを手にとった。「いろんなところで“女王”と書かれるけど、今度は新しいシーズン。五輪後にそう書いて頂けるように、納得する成績を収めたい」。笑顔で悲願への思いを伝えた。

 4回目の五輪出場となるバンクーバーは、過去のどのシーズンより充実した状態で迎える。2季前はW杯総合優勝を飾り、昨季は世界選手権で圧勝した。「緊張する舞台で、狙いにいって結果を残せたのは自信になる」。“女王”として、十分な実績を残して臨む。

 プライベートでは6月に皆川と結婚した。「プラスになっている。会話の中でいろいろなヒントをもらっている。トレーニングを毎日間近で見せてもらって、頑張らなきゃっていう気持ちになる」。公私ともに充実して五輪イヤーを迎える。

 30歳で迎える五輪本番。競技生活の一つの区切りとしても意識している。「今後については決めていない。もしかしたら最後(の五輪)になっちゃうのかな?というのを頭に入れながらやっている」。世界選手権での「満足できる滑り」をさらなる高みとして、集大成にしたい思いだ。

 「五輪はスペシャルな大会。本当に(金メダルを)取りたいなと思う」と目を輝かせた。「中学時代、家族旅行で行った(バンクーバー郊外の)ウィスラーでモーグルを初めて見た。そこに行かなければモーグルをやっていなかったと思う。そこにつながる縁があったのかな?」。100日後。運命の地で行われる五輪へ思いをはせた。

(2009年11月5日)





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