虎の城島“13日の金曜日”に誕生! 

 写真は合成
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 米マリナーズを退団し、阪神入りを決めている城島健司捕手(33)の入団会見が13日に大阪市内で開かれることが4日、明らかになった。当日は“13日の金曜日”となるが、球団は「大安吉日」であることを強調。会見にはキャンプ地の高知・安芸から真弓明信監督(56)も駆けつけ、華を添えることになる。

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 虎ファンが待ちに待った『阪神・城島』発表の日が13日に決まった。1日も早い誕生を目指し、当初は日本シリーズ終了直後も考えられたが、そこには家族思いの城島らしい理由があった。

 球団関係者が明かす。「9、10日あたりというプランもあったのですが、そこはお子さんの授業参観があるということでこの日になりました」。キャンプ、遠征などで1年の大半を自宅以外で過ごす野球選手。今季までメジャーリーガーとして過ごしてきた城島は、海外で生活してきた。近くで一緒に過ごせる今は、せめて子供のそばにいてやりたい。家族を思う優しい気持ちが、そうさせた。

 希望を通したからといってわがままなわけではない。出席を希望していた坂井オーナーが所用のため出席できないと聞くと「ぜひ、ごあいさつさせていただきたい」と対面を熱望。会見日とは別に、球団トップへの面会を申し出た。

 当日は西洋的に言えば不吉と言われる『13日の金曜日』。だが、これも気にしない。「仏教的に言えば大安でしょう。A・ロッドだって背番号は13。気にならないはずです」と球団関係者は話す。会見に華を添える真弓監督の日程を考えれば秋季キャンプの休日である12日も候補になったが、この日は仏滅。あえてこちらを選んだ。それでも指揮官は秋季キャンプを抜けて高知・安芸から駆けつけることになる。

 チームは既に動きだしている。鳥谷、金本、新井のクリーンアップに日米通算259本塁打の大砲が加われば、巨人に匹敵する破壊力十分の打線が生まれる。待望の右の大砲であり、球界屈指の捕手の加入で、来季は得点能力アップが見込まれるだけに、秋季キャンプでは真弓監督が「少しでも多くのチャンスを作っていかないと」と陣頭指揮を執って、バントなど小技を徹底的に練習している。

 待ちに待った『阪神・城島』の誕生。既に背番号も城島の代名詞である『2』を用意。待望のタテジマをまとった虎のジョーがお目見えする。

(2009年11月4日)

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