2011年3月に全線開通予定の九州新幹線鹿児島ルート。熊本市富合町で進められていた「志々水(ししみず)架道橋」(長さ約57メートル)の工事が終わり、九州を縦断する博多‐鹿児島中央間(256.8キロ)が高架橋やトンネルなどで1つにつながった。
熊本総合車両基地近くにある志々水架道橋では16日午前、記念式典があり、建設にあたっている鉄道建設・運輸施設整備支援機構やJR九州、地元の関係者約60人が、地上15メートルの橋を徒歩で渡り、完成を祝った。
鹿児島ルートのうち博多‐新八代間(121.1キロ)は1998年に着工。同機構によると、レールの敷設工事は現在、進ちょく率80%で、09年度中に完了。来年秋には新幹線車両を走らせ、全線開通に向けて点検作業などを実施するという。
=2009/10/16付 西日本新聞夕刊=