鉄道アイドルを超えた“鉄モ”紗耶(写真提供 産経新聞社)
“大使”はもともと地図を見るのが好きで、そのうち路線図に興味を示し、乗っているうちにダイヤにも関心を持つようになったという。偽りのない筋金入りの鉄道ファンだ。鉄博に展示される車両を眺め、「それぞれの色、顔、窓の大きさとか微妙な違いがおもしろい。最近の電車はシルバーばかりで、あまり個性がないので」と言うあたりも、マニア心をくすぐる。
鉄道アイドルを超えた“鉄モ”(鉄道モデル)として売り出し中の紗耶は米国人の父と日本人の母のハーフで、純和風の0系新幹線と並ぶと顔の特徴が際立つ。0系の印象は「見た目がカワイイ。目も鼻も丸くて、ちょっと鈍くさいけど頑張り屋さん、という感じ」だそうだ。
スカパーでは10月14日の鉄道の日にあわせ、各種の企画を打ち出した。10、11日に日比谷公園で開かれた「鉄道の日フェスティバル」ではブースを開設。特集番組は「特急列車大図鑑」「永遠なる500系」「全国秘境駅ファイル」などファンをうならせるラインアップで、今後も鉄道をクローズアップした良質の番組を放送していくという。「マニアックな分野だった鉄道が、多くの方に開かれた楽しみになった。ファンはまだまだ増えるはず」(同社関係者)と期待も大きい。
会見の席上、日本初の“鉄モ”は好きな路線について尋ねられ、「五能線、肥薩線、紀勢本線。特に紀勢本線は車窓から見える太平洋が穏やかだったり荒かったり感動的」と即答。末恐ろしい人材と見た。(久保木善浩)
[2009年10月28日17時0分]