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広島・長崎五輪招致検討委、31日に発足 都に協力要請

2009年10月28日1時29分

 広島市の秋葉忠利市長と長崎市の田上(たうえ)富久市長は27日、2020年夏季五輪の招致検討委員会を31日に発足させることを、訪問先の東京都庁で報道陣に明らかにした。当面、参加は広島、長崎市だけになる見通し。五輪憲章では原則として認められていない複数都市での五輪開催の可能性や、財政面の課題を具体的に詰める。

 両市長はこの日、16年夏季五輪の招致レースでリオデジャネイロ(ブラジル)に敗れた東京都の猪瀬直樹副知事と会談し、招致活動のノウハウ提供などの協力を求めた。

 東京都は20年夏季五輪招致に立候補するかどうかを明らかにしていない。ただ猪瀬氏は会談後、報道陣に「国民的盛り上がりがなければ招致は難しい。被爆地の広島、長崎が五輪に手を挙げれば日本国民がより関心を持つ」と協力に前向きな姿勢を示した。両市は東京都にもアドバイザーなどの形で検討委に加わってほしい意向だが、これについては「石原慎太郎知事が決めること」と語った。

 また広島、長崎両市は27日、福岡市と北九州市に副市長を派遣し、検討委への参加を文書で正式に要請した。福岡、北九州市は即答しなかったが、吉田宏・福岡市長は直後の記者会見で「共催を前提にして検討委に入るのは難しい」と述べた。(加戸靖史、大隈崇)

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