2020年夏季五輪の招致を目指す広島市と長崎市から招致検討委員会への参加を要請されていた北九州市の北橋健治市長は28日、朝日新聞の取材に対し、検討委に参加する方針を明らかにした。30日までに両市に正式に回答する。
北橋市長は22日の記者会見で「核兵器のない平和な世界の実現は、原爆投下の当初の予定地だった本市も希求するところであり、平和の祭典である五輪で全世界にアピールされることは素晴らしい意義のあることだ」と述べていた。
北橋市長は取材に対し「平和をアピールするという趣旨に賛同し、参加を表明したい」と語った。ただ「参加の意思を伝える際、『共催はしない』という一言を付け加えることになるだろう」と慎重な立場も示す一方、「競技の誘致を望む声も出るだろう」と含みを持たせた。
広島、長崎両市は31日に検討委を発足させる。