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新型インフル、韓国でも初の死者 感染者2000人超える

 【ソウル=山口真典】韓国保健福祉家族省は15日、新型インフルエンザに感染していた56歳の男性が肺炎と敗血症を併発して同日午前に死亡したと発表した。韓国内で新型インフルエンザによる死者が発生したのは初めて。一方、同省によると韓国内の感染者数は同日午前0時現在で2032人となり、2000人を超えた。

 死亡した男性は今月1〜5日に同僚とタイを訪れ、8日から発熱が始まり9日に入院。新型インフルエンザの疑いで12日からタミフルを投薬したが、症状は改善しなかった。男性と一緒に旅行した同僚や家族に感染確認者はいないという。

 当初、男性の体温は新型インフルエンザ感染を疑う基準より低く呼吸器症状もなかった。このため保健所は経過観察の措置を取り、入院後も細菌性肺炎と診断。聯合ニュースは「保健当局と診療機関の患者管理で弱点が露呈した」と指摘している。 (18:06)

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