神奈川県の金融機関で、製造後間もない五百円硬貨約300枚が赤茶色く変色した状態で見つかったことが8日、造幣局(大阪市)の調査で分かった。いずれも一般に流通する前に回収した。長野県内でも同様の硬貨が見つかっており、造幣局が枚数などの確認や原因究明を急いでいる。
造幣局によると、変色した硬貨は6月1、2日に製造。同月23日に日本銀行が用意した布製の袋に詰め、日銀大阪支店に搬入した。その後、日銀横浜支店を経由して金融機関に25袋(各2000枚入り)送られ、うち4袋から見つかったという。
検査の結果、変色部分からは酸化物が検出。五百円硬貨はさびや変色が起きにくいとされる銅、ニッケル、亜鉛の合金が原料で、造幣局職員は「新品の硬貨が変色するなんて聞いたことがない」と首をひねっている。
(15:16)