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国会図書館の本、有料ネット配信 400万冊対象、11年にも

 国立国会図書館は、日本文芸家協会、日本書籍出版協会と共同で、デジタル化した同図書館の蔵書をインターネットで有料配信するサービスを始める。両協会が著者など権利者に許可を取り、個人がネット上で同図書館の蔵書を読めるようにする。同図書館が保有する国内書籍400万冊を対象に2011年春にも開始する。国内最大の図書館が書籍のネット配信を主導することで、書籍のデジタル化が加速する可能性がある。

 9月に同図書館と両協会が中心となり協議会を設立する。10年3月までに利用者から著作権料をいくら徴収するかなど詳細を詰めたうえで、11年春には利用者から集めた著作権料を作家などに分配する社団法人か財団法人を発足させる。書籍通販サイトや配信サイトを運営する民間企業が、同法人を通じて書籍データの使用許可を取り、利用料を独自に設定してサービスを提供する仕組み。 (12:20)

8月6日の社会ニュース

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