最高裁は7日、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕状が出た酒井法子容疑者が主演した裁判員制度の広報用映画「審理」の使用を自粛すると発表した。裁判員制度への関心が高まるなか、イメージ低下を懸念したとみられる。
最高裁によると、DVDの配布・貸出を中止し、ホームページでの動画配信も停止。裁判所庁舎内に掲示したポスターは撤去し、今後予定している裁判所の行事での上映も見送る。
「審理」は最高裁が2008年に制作。酒井容疑者が殺人事件の裁判で裁判員に選任された主婦を演じている。映画のDVDは約19万枚作製され、全国の地裁などで貸し出していた。
最高裁は使用自粛の理由について「様々な事情を考慮した」としている。
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