東芝は4日、デジタルカメラなどに使う記録媒体のSDメモリーカードと同じ大きさで、容量と転送速度を大幅に向上した上位規格の「SDXCカード」を2010年春に発売すると発表した。この規格の製品を出すのは世界初。SDカードでは、06年に上位規格の「SDHCカード」が出たが、「SDXC」はその上の規格となる。デジタルカメラなどの性能が上がるにつれ、大容量のデータを記録し、素早く転送したいとの要求が高まっていることが背景にある。
容量は64ギガ(ギガは10億)バイトで、これまで最大だった「SDHC」の32ギガバイトの2倍。容量は将来、2テラ(テラは1兆)バイトまで増やせるという。データの転送速度もこれまでで最も速く、書き込みが最大で毎秒35メガ(メガは100万)バイト、読み出しが最大毎秒60メガバイトとしている。11月からサンプル出荷を始め、対応機器を増やしていく考えだ。
価格はオープンだが、店頭では約6万円と想定している。
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