秋季練習の開始日に届いた、三村編成部長の突然の訃報(ふほう)。3日、新体制でスタートを切ったばかりの楽天が、悲しみに包まれた。
米田純球団代表によると、三村編成部長は前日も、コーチ会議に出席しようと球団事務所に姿を現したという。
だが、熱もあり体調を崩していたため、短い言葉を交わして帰宅。その後、単身で生活していた自宅マンションで体調が悪化し、救急車で仙台市内の病院に入院したという。最後は長女にみとられたが、妻・洋子さんと長男は訃報を聞いて午後5時ごろ、広島から仙台に到着した。
球場では練習中だった選手、コーチらが集められ、全員で黙とう。緊急会見した米田代表は「昨年体調を崩された中で、業務をこなしてくれた。非常に残念です」と目を潤ませた。島田オーナーは「責任感が強く、正直で、まじめ。偉大な野球人を失ったことは私にとって大きな悲しみであり、同時に野球を愛するすべての方々にとって耐え難い悲しみであると思います」とコメントした。
(2009年11月3日)