JVC音楽事業の売却検討 サザンやSMAPなど所属

 日本ビクターとケンウッドを傘下に持つJVC・ケンウッド・ホールディングス(HD)が、サザンオールスターズやSMAPの所属する音楽ソフト子会社「ビクターエンタテインメント」の売却を検討していることが4日、分かった。

 ゲームソフト大手コナミなどが売却先の候補に挙がっている。業績低迷が続く中、事業を絞り込み、経営再建を進めるのが狙い。

 消費低迷やネット配信の拡大によるCD売り上げの減少で音楽ソフト市場は縮小傾向。生き残りに向け、今後業界再編が加速する可能性もある。

 ビクターエンタテインメントはビクターの100%子会社。1928年にビクターの音楽事業部門としてレコード生産を開始し、72年に分離独立した。ユニバーサルミュージック、エイベックス・グループ・ホールディングス、ソニー・ミュージックエンタテインメントに次ぐ業界4位につける。

 JVC・ケンウッドは昨年秋以降の世界的な景気悪化を受け、業績不振が続いており、国内外のテレビ事業の縮小や人員削減などのリストラを実施。今後、持ち株会社と傘下のビクター、ケンウッドなどの事業会社を統合させる方針も示している。

(2009年11月4日)

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