この人物のオモテとウラ　あるか元夫婦の逆転劇

●元夫のハレの日に離婚が発覚

　タレントの石田純一（５５）が、プロゴルファー・東尾理子（３３）との婚約発表を行った２９日、元妻で女優の松原千明（５１）の再婚相手との離婚が判明した。関係者からの情報によると原因は「再婚相手のＡさんが経済的な面で次第に松原を頼るようになった上、性格の不一致も重なったようだ」という。

　松原は離婚後、在住のハワイから、今後は日本で本格的に芸能活動を再開させる予定。デレデレで再々婚の元伴侶とは好対照で「離婚で再出発する」と言い切っている。

　松原は１９５８年、京都府出身。父は時代劇俳優の原健策、母は宝塚歌劇団卒業生の乙女松子。両親の影響を受けて１０代の頃から関西で芸能活動を開始。７９年、カネボウ「レディ’８０」に選ばれ、８０年、「結婚の四季」で女優デビューした。

　石田と結婚したのは８８年。出会いから６年、「男の約束だから」と婚約、９０年長女すみれ誕生と順調のはずだったが、９６年５月、石田は家を出た。

　家出の理由は１９歳年下のモデル、長谷川理恵と同棲するためで、５カ月後、石田と長谷川の不倫現場が写真誌にスクープされた。「不倫は文化」と開き直る石田に、「役者の妻ですから……」と、テレビカメラに囲まれた松原は、努めて冷静にこう語った。不満や怒りの声を上げるどころか、気丈に彼をかばい、必死に耐え忍ぶ女を貫いていたのは、すべては愛娘すみれのため。離婚だけは避けたかった。

　だが、有名私立小学校のお受験に失敗、公立に入学した娘はイジメに遭ってしまう。そこで松原は９７年９月、すみれの米インターナショナルスクール入学を決め、母娘でハワイに移住して、９９年４月に石田とさっさと離婚。さらに当時すみれの英語の家庭教師だった８歳下の小学校教師の白人男性Ａさんと９９年１０月に再婚。００年、男子を出産し、芸能界引退を宣言した。

　０６年にはすみれがモデルデビュー。日本でもモデルの仕事をこなすすみれが、今年の９月にペンシルベニア州ピッツバーグのカーネギーメロン大学演劇科に入学。「将来はミュージカルで活躍したい」と、ブロードウェーの舞台女優を目指して勉強を開始している。

　娘の独り立ちに刺激を受けたのか、松原も仕事に対して意欲満々。松原が離婚を決めたのは昨年暮れで、松原の仕事が日本で増え始めたことも、新たなスタートのきっかけだ。前向きで明るい性格、そして自然体のファッションセンスが人気で、今後はバラエティーや情報番組の仕事も増やしていくという。

　石田からも「（離婚は）３カ月前には聞いていました。彼女は一生懸命な人なので、これからもすてきな人生になるよと言いました。大いに応援させてもらいたい」とエールが。

　アラフィフの松原だが、いまだに容姿も若々しいので、ひょっとしたら石田に負けないくらい、熱い恋が待っているかもしれない。今は元伴侶に光が燦々（さんさん）だが、これからは案外、土壇場逆転もありうる？

（日刊ゲンダイ2009年10月7日掲載）