ハリウッドのおひざ元、米ロサンゼルスで芸能活動を再開させる意向を関係者に伝えたという押尾の“再起の夢”を、やく氏が一刀両断だ。
サンケイスポーツの取材に「ロスで芸能人? 考え方がチャラ過ぎ!」と切り出した。初公判で2年前と7月の計3回、米国でMDMAの使用を認めたことを指摘し、「法廷での言動を見ても、本心は麻薬の享楽を求めているとしか思えない」と言い切った。
同じ薬物事件で公判中の酒井法子被告(38)が法廷で介護士をめざすと語ったのとは対照的に、押尾は具体的な身の振り方について語らなかった。そこで、やく氏が「特技を生かして、額に汗して働いてほしい」と忠告した。
続けて「得意の英語を生かし、日本でのツアーコンダクターをオススメする。わがままな外国人観光客の注文に誠心誠意を尽くすことで、自分のわがままさも痛感する」と“やく流”の更生術を披露した。
一方、押尾の“全米デビュー”構想について、「日本でも代表作がないのに、行って大丈夫?」と疑問を投げかけるのは放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏だ。
米国では電子渡航認証システムで犯罪歴の有無がチェックされるため、米国でのMDMA使用を認めた押尾の入国が拒否される可能性があると、一部で報じられた。デーブ氏は「彼はグリーンカード(永住権)を持っているといわれているけど、それが本当なら、初犯で執行猶予の押尾は入国を許可されてもおかしくない」と話す。
その上で、「米国にはスターを目指して世界中から人が集まり、日本以上にのし上がるのは難しいのが現状。薬に逃げる忍耐力では到底、ムリだよ」と、押尾の夢を一蹴した。
無職で収入源を絶たれた今、社会復帰への道のりは長く、険しい押尾。やく氏が提案する外国人相手のツアコンをめざすのも一考だと思うが…。