鳩山由紀夫首相は4日午前の衆院予算委員会で、偽装献金問題について、元公設第1秘書が鳩山家の資産管理会社「六幸商会」から資金を引き出した際に自ら署名し、引き出しを承認していたことを初めて認めた。そのうえで「(偽装献金のためではなく)政治活動資金が足りなくなったから借用するとの認識だった」などと述べた。
自民党の柴山昌彦議員の質問に答えた。また(1)その際、年間上限1000万円という政治家自身の寄付の量的制限があることは認識しており、上限を超える分は貸付金として元秘書が処理すると理解していた(2)原資に(親族など)その他の資金はないと信じているが、東京地検の捜査で全容が解明される--などと説明した。
匿名献金については「偽装が(捜査で)確認されれば貸付金の形で政治資金収支報告書を修正する」とした。
鳩山首相は自身の責任について「監督責任については捜査に委ねたい」とし、元秘書の刑事責任が確定した場合についても「その時に判断したい」と述べるにとどまった。
毎日新聞 2009年11月4日 12時20分(最終更新 11月4日 15時06分)