パクリが横行するSNS業界でグリーが決意した訴訟の波紋ダイヤモンド・オンライン10月 6日(火) 8時30分配信 / 経済 - 経済総合SNSとは、インターネットを介して会員同士が交流するサービスで、GREEとモバゲーは会員数が共に1500万人と大手。携帯電話から利用する会員が多く、無料ゲームを豊富に揃えている点も共通している。 グリー拡大の原動力となったのは「釣り★スタ」というゲーム。同社は、モバゲーの「釣りゲータウン2」がこれに酷似していると訴えている。 じつは、両社の騒動にかかわらず、SNS内のゲームはそっくりなものも多く、「コピーしても大丈夫、という風潮がまかり通っている」(IT業界関係者)。 そもそも、SNSに無料ゲームを組み合わせるモデルはDeNAがグリーに先駆けて開始していた。グリーが同様のサービスを開始した際には、モバゲーにそっくりだとの声も多かった。 かつて、DeNAの幹部とグリーの田中良和社長が参加したパネルディスカッションでは、モデルをまねしたのではないかと、DeNA幹部が田中社長に面と向かって、非難したこともあるほどだ。 もっとも法的には、ビジネスモデルの模倣が責められることは少ない。同様に、ゲーム画面が著作権や意匠権で完全に保護されるかは、意見の分かれるところだ。それでもグリーが訴訟を決意したのは、パクリが横行するこの業界でも看過できないほど今回のケースが似過ぎていたからだ。 しかし、過去の経緯や心情からすれば、DeNAが簡単に頭を下げることはなさそうだ。 (『週刊ダイヤモンド』編集部 清水量介) 【関連記事】 ・ ビジネスマンの職探しにも大貢献!SNSの先駆者リンクトインの進化 ・ SNSの革命となるか!?「mixiアプリ」への期待度 ・ カラオケの歌声を公開・視聴できるSNSサイトが登場! ・ 日本が誇る社内SNSの成功例!NTTデータ「Nexti」の秘密 ・ 自主参加のSNSでは不十分?P&Gイノベーションネットの問題解決力
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