紗栄子夫人、ダルビッシュへの複雑な思い告白

　プロ野球日本ハムのダルビッシュ有投手の妻で元モデルの紗栄子夫人が自身のブログで、でん部痛をおして日本シリーズ第２戦（１日）に登板した夫について、複雑な心境を打ち明けている。

　「男の生き様。」と題したエントリーで、紗栄子夫人は「正直な気持ち、私は投げてほしくありませんでした」と告白。それほどダルビッシュの症状は思わしくなかった。

　「野球は今年だけじゃない、来年また日本一を取るためにも今は休んだほうがチームのためなんじゃないか」。妻として夫に意見したが、本人の決意は固かったという。

　試合当日、紗栄子夫人はスタンドから観戦。「男の生き様しっかりみててね」という夫の言葉にも不安はぬぐい切れなかった。

　だが「先発ダルビッシュ」と球場内に告げられたときのファンの大歓声に心が揺らいだ。「うれしくてうれしくて、涙をこらえるのに必死でした」。“男の生き様”という夫の言葉の意味が理解できた気がした。「みなさんの声援は、選手だけではなく、私達家族にまで大きな力を与えてくれます」。札幌ドームのファンへ、感謝の気持ちが沸き起こった。

　この試合でダルビッシュは６回７安打２失点と力投、チームも４―２で勝った。次回は第７戦（８日）に先発予定だが、状況次第では救援も辞さないかまえ。「選手のみなさんにパワーを注いで、みんなで日本一、勝ち取りましょうね」と紗栄子夫人。迷いなく、家族一丸となって日本一を目指す。