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【ドラニュース】


戦力外通告 それぞれ第2の人生へ

2009年11月3日 紙面から

今年2月26日の三星戦で安打を放つ中村公=北谷球場で

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 中日は2日、中里篤史投手(27)のほか、中村公治外野手(28)、小川将俊捕手(30)、佐藤亮太投手(26)、菊地正法投手(25)の両左腕、樋口賢投手(19)の計6選手に来季の戦力外を通告したと発表した。佐藤亮は長野日大高−国学院大出で入団4年目、菊地は静岡・富士宮東高出で社会人の東邦ガスを経て入団3年目で、ともに地元中部地区出身選手。樋口は広島・尾道商から入団2年目。

◆中村「球団と落合監督に感謝」

 中村公は03年のドラフト5巡目で指名を受け、東北福祉大から中日に入団した。落合監督からは就任直後に「右の4番候補」として期待され、07年には1試合だけ「4番」を任されたこともあった。

 一方で、ルーキーイヤーに10安打を記録して以降の成績は伸び悩み、近年は故障にも悩まされた。昨秋には落合監督が中村公に三冠王・ブーマー(元阪急)のDVDを渡して参考にするようにとアドバイス。背水の決意で09年に臨んだが、今季は出場4試合、2打数ノーヒットに終わった。

 中村公は「球団と落合監督には感謝しています」とコメント。今後については「トライアウトを受けるかどうか、しっかり考えたいと思います」。長距離ヒッターとしてパワーにかげりはないだけに、トライアウト挑戦の可能性はありそうだ。 

  (木村尚公)

◆小川「いい経験させてもらった」

 戦力外通告をされた捕手の小川は現役を引退する。今年はシーズン終盤に1軍昇格すると、クライマックスシリーズでも2番手捕手としてベンチ入りした。「最後もいい経験をさせてもらいました。たいした成績も残せなかったのに、長く(現役を)やらせてもらったと思っています」。

 浦和学院高、東洋大、日本通運を経て04年に入団。1軍出場は04年に5試合、08年に13試合、今年5試合の計23試合だった。今後は球団に残り、ブルペン捕手として第2の人生を始める予定。

◆佐藤亮「覚悟はしていた」

 入団4年目の左腕・佐藤亮は現役引退する。今後は打撃投手として球団に残る予定だ。「覚悟はできていました。選手としての未練は断ち切りましたが、これまで一緒にやってきた仲間と同じ舞台でプレーできなくなるのがさびしいです」

 長野日大高、国学院大を経て06年に入団。昨年まで計6試合に登板(0勝2敗)したが、今季は1軍登板がなかった。球速より投球術で勝負しようと技術を磨いてきたが、ユニホームを脱ぐことになった。今後は裏方としてチームを支える。

◆菊池「思い出は打たれたこと」

 菊地は06年の大学生・社会人ドラフト4巡目の指名で中日入り。社会人屈指の即戦力サウスポーと評価されていた。1年目は7試合に登板して防御率3・52の数字を残したものの、2年目は登板なし。今季は4月に1軍昇格を果たしたものの、6試合、防御率4・50の成績で5月に2軍降格。以後はチャンスをつかめなかった。菊地は「思い出は打たれたこと」と苦笑いしつつ、「野球はやりたい」とトライアウトを視野に入れると語った。

◆樋口、2年での退団

 尾道商から入団2年目の右腕・樋口は引退する。スリークオーターの投球フォームから140キロ台中盤の速球を投げ、入団1年目の春季キャンプでは首脳陣から素質を高く評価されたが、伸び悩んだ。2年間で1軍出場はなかった。

 

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