鳩山由紀夫首相の所信表明演説に対する代表質問が29日、参院本会議でも始まった。
最初に登壇した自民党の林芳正参院政審会長は、沖縄・米軍普天間飛行場の移設問題について関係閣僚の発言が食い違っていることについて、「このことがいかに沖縄の人の怒りを買っているか、同盟国米国にあやまったメッセージを送り続けているか。そもそも鳩山政権では国の大事な外交方針について関係閣僚間での調整が行われていないのではないか」と、首相の見解をただした。
これに対し、鳩山首相は「日米合意は重要と認識しながら、経緯を慎重に検証しながら、沖縄の思いをしっかり受け止めながら、日米間で真剣に取り組む。普天間の移設問題は13年間動いていなかった。これをいま動かそうと努力している。岡田外相、北沢防衛相を中心に真剣に検証しはじめた。最終的には私が決断するので心配無用だ」と答えた。
参院では同日、民主党の輿石東参院議員会長も質問に立ち、鳩山首相に「無駄遣いの排除」と「官僚依存からの脱却」への決意を問う。同党は衆院では代表質問を見送っており、衆参で異なる対応となる。