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鳥取大、控訴せず 院生医師の過労事故死

2009年10月31日

 鳥取大学医学部の大学院生の男性医師が交通事故で死亡したのは、大学病院などでの過重な勤務が原因として両親が鳥取大に損害賠償を求めた訴訟で、鳥取大は30日までに、約2千万円の支払いを命じた鳥取地裁の判決を受け入れ、控訴しないことを決めた。

 鳥取大によると、大学関係者が28日に協議して決定。理由について、能勢隆之学長は「判決については本学の主張の一部が認められず遺憾に感じている。しかしながら原告の遺族の心情を察し控訴しないことを決定した」とコメントを発表した。

 判決によると、鳥取大学医学部付属病院で診療に従事していた前田伴幸さん=当時(33)=は、アルバイト先の倉吉市内の病院に乗用車で向かう途中だった2003年3月8日、大型トラックと衝突して死亡した。同地裁は「極度の睡眠不足と過労で居眠り状態に陥ったことが原因。(十分予測可能だった大学は)回避すべき義務があった」と指摘した。



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