同姓同名、生年月日も一緒　大阪市が別人の不動産を差し押さえ

　大阪市は２日、京橋市税事務所で、市税滞納者と同姓同名の別人男性の不動産を半年間にわたって差し押さえるミスがあったと発表した。市はすでに男性側に謝罪、差し押さえを取り下げた。

　市によると、同事務所は今年１月、２年分の市民税約１０万円を滞納していた市内在住の３０代男性について、大手銀行数行に預金の有無を照会。ある銀行から、氏名と生年月日が同じで東京都内に住む男性の預金があると回答があった。氏名と生年月日が同一だったため、同事務所は同一人物と誤認したという。

　市は４月、この男性が都内に所有していた土地・建物を誤って差し押さえたが、半年後の１０月下旬、同事務所が滞納処分中のケースを点検・整理していた際、今回の滞納者が都内の男性の住所に居住した履歴がないことが判明し、誤りが発覚した。

　市は「住所確認を怠り同一人物と誤認してしまった。大変申し訳ない」と話している。