「小夏」外苑前 & ロリポップな女将さん & △金髪にTATTOOの腕
Theme: 青山・神宮前外苑前に東急ステイなる物が出来た。246とキラー通りが交差するチョッとだけ霞町よりサイド。ビジネスホテルの類の様だが、一階裏にはピーコックEXEが新しい事業体ではいっている、覗いて来た。
ホテルの長期利用とエグゼクティブを意識したかの様な品揃えだが、客足はばったり・・・・少ない。OLや会社帰りが値引き弁当やオカズを買って行くだけが、関の山の利用に見える。
ワインも足が遅く、店全体がパッとしない。ガソリンが上がってからという物・・・・顕著に食の関係に響いている。お隣している店達も、全く入るという気持ちにさせない。珍しい店は無く、デパ地下に有る様な店ばかり。
ホテル前をチョッとだけ通りを下がって、地階のお酒と家ごはんと言う謳い文句に釣られて「小夏」に。
地下の穴蔵に降りて行くような感じだが、どうってことない普通の店。グラマーで妙齢な女将が一人で息子さんの手伝いでやっている。手汲み豆腐のお通しとは嬉しい。ビールのグビリと、豆腐のトロツルが同時に味わえる・・・・嬉しい瞬間。
とても家庭的な物を感じない女将さんだが、細かい事柄から見て間違いなく自分一人で作っている。そんな安心できる第一品は「里芋と鶏の煮物」この大幅に面を取った里芋は・・・・とっても美味かった。形を崩すくらいにトローとした里芋も美味しいが、確りと形を維持し歯ごたえは有るもののトロと崩れる・・・・煮方で美味さも楽しめる。
定番の家庭の家の味。「マカロニサラダ」懐かしい味であることは誰でもご存じだが、スーパーで売っている物とは確実に一味違うところを食べさせてくれる。チョッと硬めでしっかりしたマカロニには、胡瓜とマヨネーズとコラボすると何料理だか分らない・・・・家料理の代表作。
チョッと小振りだが「手作りのコロッケ」その場で手で捏ねあげている。この女将から出る料理とは思えない・・・・料理は家庭の雰囲気。
またしても似合わない「仙台四郎」の額縁。このファミリーが知っていて取り揃えたのか分からないが、商売意識はあるようだ。
「メカジキの照り焼き」照りを付ける味醂に工夫があると、もっと美味くなると思えるが、ネギで救われているバランス感。
「地鶏のゆず胡椒」綺麗にキツネ色に焼けた皮は、カリッとして芳ばしい。しっかりした肉は、この異様な調味料の珍種「ゆず胡椒」で、美味さの新境地へ。
このゆず胡椒15年前くらいだろうか、普及し始めたがすっかり存在感を明快にしている。日本にはなかった辛味感・・・・出て来い美味い物助っ人味。
「磯部の稲庭うどん」関西風のお出汁でツルッと一気に頂けた。磯部や蒲鉾が必然の様に合ってくる、定番の様に若布とネギが味を調えている。うどんは関西風だというが・・・・その通りだとツクヅク感じさせる。
今時、色々な家族が有って可笑しくないが、ここの家族も飲食店なのに非常にユニークだ。料理と店と働き手が線で結べないのだ。料理、店の造り、女将の風貌、お手伝いの息子さんと、どれをどう結んでも、今時なのかもしれないけど、私にはすんなりと腑に落ちない。
造る物は夫々努力して愛着が持てる、いい感じなのだが。パンクと演歌とクラッシックを同時に聴いているような物だが・・・・出てくるものは、確かに家の味。
ジジイには解読できない方程式の様なものかもしれないが、分かりやす過ぎるチェーン店やファミレスより個性?が確りある。飲食店としての分別や、作る物に文化の無いファミレスよりは楽しみだが・・・・何とかしろと声を出してしまいそう。
この町で、お家ご飯を美味しく食べられるのは嬉しい事だが、これからは、これらに慣れなければならないのだろうか。
殺人鬼の様なTATTOO腕から稲庭うどん。
ロリポップな女将・・・・仙台四郎の答えは、どっち。
1 ■刺青女将にその息子!
ウーン。「子連れオカミ」といったところでしょうか。ちよっと怖いけれど、きっと、覗きに行ってしまいます。酒はどんな案配かわかりませんが、「鬼ころし」なんか飲まされたら危ないですよね。鶏に凝っているようですが、「とりこ」にならぬよう気をつけなければ・・・。以前、初めて入った地下のお店の女将に、「あんた、命知らずね」と言われたのを思いだしました!