岡山放送局

2009年11月3日 13時7分更新

新見で縄文式の「野焼き」

縄文時代と同じ方法で器などを焼き上げる「野焼き」が岡山県新見市で行われています。

縄文時代の野焼きは新見市法曽の法曽陶芸館で行われているもので会場には陶芸教室で作られた市民の作品、およそ260点が集められました。

会場には地域の人や作品づくりをした子どもたちなどおよそ20人あまりが集まり、はじめに陶芸家の猪風来さんが木の枝や角材に火をつけて野焼きの成功と安全を祈りました。

このあと燃え盛る火の周囲に縄文模様の入った器やオブジェなどをよく火が当るように1つずつ置いていきました。

野焼きは作品にひびが入ったり割れたりしないようにひっくり返しながら徐々に焼いていく「あぶり焼き」という方法で行われ、参加した人たちは火に気をつけながら作業を進めていました。

野焼きに参加した岡山県立博物館の正木茂樹さんは「スケールが大きくて縄文時代の豊かさを感じることが出来ます」などと話していました。

この野焼きは3日午後4時ごろには終わり、作品が完成するということです。