 |
2009年11月2日(月) 19:45 |
|
 |
電気の買い取り価格が2倍に
環境問題などで太陽光発電が注目されています。 そんな中、1日から太陽光発電の余った電力の買い取り価格が国の施策で2倍に引き上げられました。 一体どのような変化があるのでしょうか?
倉敷市の崎山さんの住宅では、今年4月から太陽光発電を始めています。 温暖化対策として注目が集まる太陽光発電。家庭で余った電力を電力会社に売ることができるのも利点のひとつです。 その売買価格が国の施策で1日から2倍に引き上げられました。 電力会社から電力を買うのは夜や発電量の少ないときだけになります。 先月、崎山さんが買った電力は7040円。逆に売った電力は7015円でした。 実際、電気料金はほぼ0に等しい状況です。 最大のネックは初期費用です。 国や自治体から補助金も出ますが、それらを差し引いても一般的な家庭で180万円前後。 これまでは10年経っても元はとれないとされていました。 しかし、売買価格が2倍になれば10年後には利益が出る計算です。 太陽光パネルの設置を請け負うソーデン社です。 売買価格が2倍になるにあたって需要も高まってきているといいます。 今後、設置を考えている家庭や業者にとっては嬉しい今回の価格引き上げ。 では引き上げ分を負担するのは誰なのか。 それは私たちです。 電力会社が買い取った電力の買取額は、私たちの電気料金に上乗せされることになります。 エコに貢献する投資に対してはみんなで負担しましょうというのがこの施策の考え方です。 しかし、電気料金の値上げに対しては反発も予想され、どれだけ国民の理解を得られるかが、今後、国や電力会社の課題となりそうです。
|
|