1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:09:16.07 ID:lZT6gG66i
    弟「帰るついでに雑誌買って帰ろう。一応姉ちゃんにも聞いてみるか。」

    タイトル:今から帰ります
    本文:コンビニに寄ろうと思うけど、何か買ってきて欲しいものありますか?

    1分後

    弟「返事はや!姉ちゃん暇なのかな?」

    タイトル:Re
    本文:アイスを買って来てくれると嬉しいです。

    弟「アイスか…何買えばいいんだろ」

    タイトル:何アイスですか?
    本文:了解です。どんなアイスがいいですか?

    1分後

    タイトル:Re
    本文:できればパピコのチョコ味が、いいです。お手数おかけしますがよろしくお願いします。

    弟「あ、俺も食いたい。自分の分も買って帰ろう。」

    帰宅


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:19:27.83 ID:lZT6gG66i
    弟「ただいま」

    姉「…」

    弟「アイス、買ってきたよ。」

    姉「…あとで食べるから冷蔵庫」

    弟「あい。俺風呂入るから。」

    リビングでタバコをふかしながら携帯をいじっている姉を尻目に、脱衣場に向かうと、
    またメールの着信があった。

    タイトル:おかえり
    本文:アイスありがとうございました。あとでお金を渡すので取りにきてくださいね。

    …口でいってよ姉ちゃん…

    弟「あのさー」

    姉「は?」

    弟「お金、今度なにかで立て替えてくれればいいからさ。」

    姉「ちっ…いちいち口でいいから風呂行けば?」

    弟「う、うん…」



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:23:38.37 ID:MgH+XL8R0
    続けろッ・・日本内にいる一人っ子のためにも・・続けてくれ・・!!



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:33:41.91 ID:lZT6gG66i
    はーいい湯だった。

    コンコン

    弟「はい?」

    姉「これ2本食いたくないから。」ベシッ

    弟「痛っ!いちいち投げなくても…。あ、パピコなら俺、自分の分も買って帰りに食べたからいいよ。」

    姉「!!…はあっ!?」

    弟「えっ…これ、じゃああとで食べるから、冷蔵庫…」

    姉「…ちっ…いいよじゃあ食べなくて」

    バタン!!



15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:35:07.51 ID:lZT6gG66i
    …なんでいつも姉ちゃんは不機嫌なのだろう。

    ブーン、ブーン

    あ、メール

    タイトル:ごめんなさい
    本文:もともと一緒に食べるつもりで頼んだのですが、その意図を正確に伝えなかった私に非があります。ごめんなさい。
    残りのパピコは冷蔵庫に入れてありますので、好きな時に食べて下さい。


    このギャップをどう受け入れていけば良いのだろう俺は。


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:35:12.41 ID:9l6LYPSLO
    良いお姉さんじゃないか


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:35:39.75 ID:1oVMkwYvO
    なんかいいな~。
    私は弟のケー番すら知らないわ。


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:35:51.91 ID:oTUzhs8hO
    こういうときはまずスペックをだね



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:46:40.98 ID:lZT6gG66i
    部屋でくつろいでいると、姉ちゃんからメールがきた。

    タイトル:相談があります。
    本文:夕飯にどういったものを食べたいですか?なるべく希望に沿ったものを作りたいと思っています。

    今日から両親が旅行でいないため、料理は自分達でなんとかしないことをその時思い出した。
    料理を作ってくれるならありがたい。
    そうだな…親父が嫌いで、ふだん食えないものがいいな。

    タイトル:酢豚!
    本文:滅多に食べる機会がない酢豚が食べたいです。

    メールを送ってすぐ、冷蔵庫を乱暴に開け閉めする音、そして大きな舌打ちが聞こえた。

    ドンドンドンドン!

    ガチャ

    バターン!!

    そして不機嫌な足音を響かせ姉ちゃんが何処かに行ってしまった。




34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:53:08.16 ID:lZT6gG66i
    え…夕飯は…?

    何か気分を害した文面だったかと携帯を見返していると、着信が。姉ちゃんだ。

    弟「も、もしもし…」

    姉「パイナップル」

    弟「は?」

    姉「…ちっ…」

    弟「パイナップル?」

    姉「入れる?」

    弟「え?もしかして、酢豚の?」

    姉「入れるのかって聞いてんの」

    弟「入ってたら嬉しいけど、まさかそのた」

    プツリ

    ツーツーツーツー

    冷蔵庫を確認したらパイナップルどころか豚肉や人参も無かった。
    材料無いならそういえばいいのに…
    メールで謝っておこう。



35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:59:56.61 ID:lZT6gG66i
    タイトル:ありがとう
    本文:わざわざ買い物してまで作ってくれるなんて嬉しい!でもごめんなさいめんどくさい料理頼んでしまって。


    これで一応フォローになるだろう。
    帰ってきて顔合わせてからがまた怖いけど…
    5分もたたずに返信がきた。移動中だろうにこの返信の早さはなんだろう。

    タイトル:腕を振るいます
    本文:折角の機会、弟に喜んで欲しいので頑張りたいのです。お腹を空かせてるだろうに、待たせてしまって申し訳ないですが、楽しみにしていてくれると嬉しいです。



    あー俺、普段からこの姉ちゃんが欲しい…



36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:01:42.58 ID:xF4o9ive0
    ネタでいいから続けろ


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:02:48.73 ID:Eor+WdvOP
    姉がって言うより弟も丁寧だけどなwwww



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:11:37.98 ID:lZT6gG66i
    姉ちゃんが帰ってこない…。
    床を踏み鳴らし玄関を出てから既に1時間だ。

    一番近いスーパーでか芋のしたとしても往復30分かからないはず。
    流石に心配になってきたので、電話をしてみようと携帯を手にとった瞬間、メールの着信があった。

    タイトル:ごめんなさい…
    本文:この季節、なかなかパイナップルが売っていません…。
    3件探したのですが、どうしてもみつからなくて。
    あまり待たせても申し訳ないので今から帰ります。希望にそえなくて本当にごめんなさい。


    こ、この人パイナップル探しまわってたのか…
    姉ちゃん…俺、どうしても言わなきゃならないことがあるよ。
    迷わず姉の携帯に電話を入れる。


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:12:44.09 ID:lZT6gG66i

    ブルルルル、ブル カチャ

    姉「…」

    弟「あの……さ…」

    姉「………グス」

    弟「!?………」

    姉「………」

    弟「……あの……缶詰コーナーは見た?」

    姉「!!!………」

    弟「……」

    姉「………っちっ!」

    プツリ

    ツーツーツーツー




    姉ちゃん酢豚はパイナップル入って無くてもおいしかった。


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:19:23.56 ID:i9yt1xhE0
    釣り宣言はもっと後で……いや、無粋だな


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:20:14.90 ID:F27J1wTV0
    釣りでもいいから書いてけ!


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:34:13.24 ID:lZT6gG66i
    いつもこんな感じの俺と姉ちゃんの間柄だが、仲が悪いわけじゃない。
    団欒だって普通にする時もある。
    今日もリビングで俺がゲームに熱中。
    姉ちゃんは俺の向かいのソファーでタバコを吸いながら何をするでもなくくつろいでいた。

    弟「………ゴホッ!……ケホッケホッ!!ゴホゥ!」

    姉「!!……ちっ……」グシグシグシ

    弟「あ、いいよ今更気使わなくて。今ただ自分の唾でむせただけだからさ」

    姉「ちっ……あてつけがましい……」

    ドスドスドスドス   バターン!

    ああいっちゃった……でもゲームが忙しくてフォローの暇がない。



64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:38:07.75 ID:lZT6gG66i
    ピコピコ……くそう手に汗握る。今死んだらこのソウル全部パァだ。
    絶対に最低でもデーモンまではたどり着かないと。

    ブーン ブーン

    あ、携帯鳴ってる。でもメールだし、あとで確認しよう。
    ちょwwwまたタコかよwwこいつ脅威すぎる!!
    あぶねーHPが1ミリぐらいしか……回復足りるか…

    10分後

    ブーン ブーン

    やばいやばいやばい!!!囚人邪魔!!!死ぬって!!
    うおおおおおおおお

    10分後

    ブーン ブーン



67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:52:04.02 ID:lZT6gG66i
    …………………


    ああ……死んだ……すべてが……オワタ…
    もう心折れたしいいや…。
    あ、そうだ。メール着てたな何件か。


    タイトル:ごめんなさい
    本文:本来、喫煙者は非喫煙者に常に配慮した行動を心がけなければならないにもかかわらず、
        無遠慮な振る舞いをして弟に不快な気分にさせてしまいました。
        最近弟と一緒にいる時間が少ないと感じ、少しでも同じ空間で時を過ごせればと、
        そればかりに気をとられてしまいました。
        もし許してくれるなら、また一緒にいさせて欲しいです。

    タイトル:怒っていますか?
    本文:今私は、本当に先ほどの私の振る舞いを後悔しています。
        さぞ不愉快だったでしょう。本当に、本当に心の底から謝ります。
        こんな姉を嫌いにならないでください。私はただ、弟と同じ空間で、一緒に過ごしたかった。
        お願いです。こんなどうしようもない姉ですが、どうか許して欲しいです。

    あああああ……俺、怒ってない…怒ってないのに……返事、今から間に合うのか?
    最後の一通を開くのが怖い

    タイトル:ごめんなさい
    本文:おひるおごるからゆるして

    ああああああああああああ……
        



75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 21:04:02.44 ID:gwhUFdhIO
    これはリアルな話なのか?




78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 21:06:49.60 ID:lZT6gG66i
    こ、これはどう収拾をつけたらいいんだろう。
    今からメール打ったところで、間に合うのだろうか。
    でも、この状況で直接部屋まで行くのももはや怖い。あの人怖いんだもん。

    と、とりあえず様子見でメール送ってみようか。
    なんかこう、明るい感じでいこうか。怒ってないですよー!って、ちゃんと伝えたうえで、
    あっちもこう、部屋からでやすいような感じで。


    タイトル:怒ってないよ!!
    本文:ゲームに夢中でメールをまったく確認してなかっただけで、
        まったく怒ってないですよ。だから気にしないで!!
        あ、お昼はじゃあファミレスまで一緒に行くのはどうですか??



81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 21:13:50.67 ID:lZT6gG66i
    バターン!!!

    弟「ひぃっ!?」

    ツカツカツカツカ グイッ!!

    弟「ひああああああ!!」

    姉「………紛らわしい……」

    弟「あああごめんなさい!!ごめんなさい!」

    姉「…着替えてくるから、それまでに外出る準備」

    弟「あ……う、うん!ふぁみれす!!ふぁみれす!!!」

    姉「…ちっ…………グズッ」

    スタスタスタスタ バターン!


    鼻まっかっかですごまれると何か逆に怖いです。

    ファミレスで一緒にご飯食べた後はドライブしました。



84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 21:15:35.59 ID:nadzW0vD0
    >>81
    なんだこの姉可愛すぎるだろ
    >>1の妄想であることを願う



147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 06:49:26.58 ID:lZT6gG66i
    今日は姉ちゃんと家でホラー映画を鑑賞中


    ババーーーン!松本、アウトー!
    弟「うおっ!!?今、びっくりしたねぇ」

    姉「………ちっ……だまって観れば?」

    弟「……………」

    姉「………………」

    ババーーーン!!!遠藤、田中、アウトー!

    姉「!!!………」ビビクぅッ!

    弟「………(メール送ってみるか)」


150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 06:55:01.79 ID:lZT6gG66i

    タイトル:怖いね
    本文:もう少し近くに行ってもいいですか?
        怖くて、出来れば手の一つでも握りたいです。

    よし、送信。
    姉ちゃんはどんなときでも携帯を肌身離さずもってるから、
    すぐ気づくはず。あ、気づいた。

    パカッ

    あ、メール見てる見てる。

    姉「…………」ギロッ

    うわ、めちゃくちゃ睨んでる…。怖い。
    余計な事しなきゃ良かった。うわーまだ睨まれてるよ…。
    え、映画鑑賞を続けよう……。

    ブーン ブーン

    返事はやっ!!いつの間に!?



152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 07:00:17.66 ID:lZT6gG66i
    タイトル:願ったりかなったりです
    本文:私も怖くて、今にも声をあげてしまいそうです。
        弟が近くに来てくれるなら、これほど嬉しい事はありません。
        大変不躾なお願いですが、弟の方から近くに来てくれないでしょうか。
        私は恥ずかしくて、この場を動く事ができません。
        手も、握ってくれるならば、それは今日一番の喜びになります。

    弟「……………」

    ニジリニジリニジリ   ギュッ

    姉「!!………ちっ……うざっ」ギュウウウウ

    弟「痛い痛い痛い姉ちゃん手が潰れる!!」

    姉「黙って見ててよ。うるさい。」ギュウウウウウウウウウウ

    弟「(あがががががががががあが!!)」



157 :米田 ◆YONE/zixE6 :2009/10/24(土) 07:07:01.94 ID:JfBfGvCWO

      _, ,_    うう…
    お姉ちゃんほしい…
    ( ∪ ∪
    と__)__)~~  


158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 07:08:10.37 ID:lZT6gG66i
    --夜も更けて--


    あーまだ手が痛くて眠れない。
    あの握力はなんなんだまったく。
    怖いなら怖いって言えば……いや、メールでは言ってたか。
    ちくしょう正解がわからない。

    ブーン ブーン

    え?こんな時間にメール?
    誰から……って姉ちゃんか。

    タイトル:起きていますか?
    本文:夜分遅くに大変申し訳ありません。
        弟はまだ起きていますか?
        今日の映画、大変怖かったですね。
        でも途中から弟と寄り添い、手を取り合ってみることで、
        とても楽しい時間をすごす事ができました。ありがとう。


    手を取り合ってって……。俺の手もうすぐでひしゃげるところだったんだけど。
    まぁ普段なんだかんだであんな人だから、怖くて近づけなかったのも事実。
    今回あんな引っ付いて映画観れたのはなかなかに嬉しかった。

    タイトル:起きてます
    本文:俺も姉ちゃんとくっついて映画が観れたので、
        とても楽しかったです。
        また一緒に映画観ようね。



161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 07:12:09.32 ID:lZT6gG66i
    ギシッ! ガターン!! バンバンバンバン!!

    !? ひぃいい!?
    姉ちゃんの部屋から怪音が!!!ラップ音!?
    な、な、な、何が……

    ブーン ブーン

    ヒッ!! ってメールか。
    いったい何が起きたのか、そのヒントがメールに!!



163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 07:15:57.51 ID:VxfPxTmg0
    そういえば昨日の夜姉に深夜にあるエグザエルがのでる歌番組録画しといてって頼まれてさぁ・・・

    俺がんばってDVDプレーヤーに録画予約したんだよねぇ・・・

    でも俺のミスで録画失敗してて・・・
    そろそろ姉ちゃんが起きてくる時間だ

    姉ちゃんがっかりするだろうなぁ・・・

    今ここで言おう ごめんなさい・・・




164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 07:18:20.87 ID:lZT6gG66i
    タイトル:大変いとおしいです
    本文:夜分遅くに返事ありがとうございます。
        弟からそんな言葉を貰えるなんて、
        嬉しくて我を忘れてしまいそうです。
        こんなに沢山の嬉しい気持ちと、
        今日の映画の怖さの余韻で今日は
        このまま眠れそうにありません。


    うう……結局あの音はなんだったんだよう。
    俺も手が痛くてねれねーよ!って送りたい…
    でも送ったらメールで恐縮された上に、
    面と向かってはめちゃ凄まれるに違いない。
    それはとても恐ろしい事だから。

    うーむ……。正直いとおしいとか、嬉しい事いってくれてるな。
    ………うん。


    タイトル:俺も眠れないです
    本文:良かったら一緒に寝ませんか?
        なーんて(笑

    ガッターーーーン!!!

    バンバンバンバンバンバン!!!ドスン!!バタン!!ババババンバン!


    ひいいいいいいいいい!?



168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 07:24:45.20 ID:lZT6gG66i
    シーン………


    お、音がなりやんだ……。
    なんなんだ。なんなんだいったい…。

    カチャ、バタム。
    ヒタ、ヒタ、ヒタ、ヒタ

    え!?

    え!?!?!?

    ヒタ、ピタ、ピタ、ペタ、ペタ、ペタ

    足音が…近づいてくる…!!!

    …………

    足音が、止まった……俺の部屋の前で。

    …………

    ドン!!ドンドンドン!!

    ヒイイイアァッ!ちびるかと思った!!
    ノック??これノックなの??明らかに蹴りだけど。

    弟「ど、 どうぞ!?」



172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 07:32:16.19 ID:lZT6gG66i
    ガチャ
    弟「ね、姉ちゃん……何?」

    姉「………ちっ」

    ズカズカズカズカ ぐいいい

    弟「いた、イタタタ!!髪つかむのはだめだって!!」

    姉「……寝るんでしょ?」

    弟「い、イタ、え!?一緒にって、あれ、じょうd イタタタタ!」

    姉「はぁっ!?」ギュウウウウ

    弟「抜ける抜ける抜ける!!うそうそうそ!!姉ちゃんと一緒に寝たい!!寝たいです!!」

    姉「…………ちっ!!……」どんっ

    弟「あいたっ。いったた……待って、枕もう一個…」

    姉「………」ボスッ

    弟「いてっ!って姉ちゃんの枕か。持参!?」

    姉「私もう眠いんだけど」

    弟「あ、うん。じゃ、じゃあ寝よう。すぐ寝よう。俺奥側いくから。ね。ほら」

    姉「………ちっ」ゴソゴソゴソ



184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 08:15:55.55 ID:lZT6gG66i
    弟「…………」

    姉「…………」

    どうしようこの状況…。
    姉ちゃんがずっとこっちを睨んでいる。
    目が怖い。眠いんじゃなかったのか。
    試しに目を閉じてみる。


    ………


    チラ

    まだみてるうううううううううううう

    弟「あ、あの………」

    姉「は??」

    弟「う……え、と。おやすみ?」

    姉「……ちっ………すみ」

    今のがおやすみなんだろうか。
    と、とりあえず、現在進行形で睨まれ続けてる現状、
    これから脱却するには本当に眠ってしまうしかない。

    俺は無理やり目を閉じた。



186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 08:23:26.47 ID:lZT6gG66i
    数十分後

    最初は姉ちゃんの視線でどうにも眠れなかったが、
    そんな状態でも目をずっと閉じてればその意識は
    徐々に睡眠へと移行していった。
    あと1分もすれば夢の中、呼吸も既に寝息となる、
    そんな時。

    姉「弟………?」

    弟「スヤ………スヤ(何か姉ちゃんに呼ばれた気がする)」

    姉「………」ツンツン

    弟「スー………スー(何かほっぺたに感触があるきが……す……Zzzz)」

    姉「…………」

    弟「…スー……スー……」

    姉「………」ドキドキ

    弟「…スー…スー…Zzzz…」

    姉「…………」ズリ、ズリ、 ギュウッ



190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 08:28:24.26 ID:lZT6gG66i
    弟「んー……」

    姉「!!!」ビクゥッ 

    弟「……ん……ムニャ……スー……スー」

    姉「ホッ……」ギュウウウウウウ

    弟「スー……スー……」

    姉「弟……♪♪…んー」ギュウウウウウウウウウ

    弟「スー…………………ス……スー」

    姉「♪♪♪♪♪♪」ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

    弟「ス…………………………」



192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 08:36:01.79 ID:lZT6gG66i
    悪夢を見ていた。
    ロードローラーが空から降ってきてそのまま圧死する、
    そんな悪夢。ただ、その悪夢から目が覚めてしまってからが本当の悪夢だった。


    姉「♪♪♪弟ーー♪♪♪」ギュウウウウウウウウウウウホオズリホオズリギュウウウウウウウウウウウウウウウウ

    弟「……ス……(ぐおおおおおおおお何!?起きたらこの状況なに!?体が……絞め殺される……息が…)」

    姉「んーーー好き好き……♪♪弟………♪♪弟ー!♪♪」ギュオオオオオオオホオズリチュッチュッホオズギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

    弟「……………(あががぐがあ、、し、、、ぬ、、、、、、、息が、、、あ、ちゅーさr、、、、、、、、、、、、、、、、、)」

    姉「大好きぃ♪♪弟ぉ……弟~~~~~♪♪♪」ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウペキウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

    弟「………………………(…………………………)」



193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 08:36:46.89 ID:2ZP3/lnwO
    この姉の可愛さは正気の沙汰じゃない


196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 08:47:46.54 ID:lZT6gG66i
    朝目が覚めると、姉ちゃんがそれはとても安らかな顔で寝息を立てていた。
    若干目の下にクマがあるのが気になるけど。それと体中がとても痛いのが気になる。なんだか寝た気もしないし…。

    グゥゥゥ

    お腹減った…。
    姉ちゃんを起こさないように、そっとベッドから出ようと、姉ちゃんの上を、
    静かに通ろうとしたその時。

    姉「……ん………」ゴシゴシ

    弟「あ…………ごめ、おこしちゃった?」

    姉「……?…?…」キョロキョロ

    寝ぼけているのか姉ちゃんはあたりを見回して訝しがっている。

    姉「……んと……っあ!……////」

    ギロ

    ひぃっ。目が合ったとたん睨まれた。

    弟「ご、ごめんね…ちょっとお腹すいたから…なにか」

    姉「……邪魔」ドンッ

    そのままもと寝てた位置まで強制的に俺を突き飛ばして、姉ちゃんは不機嫌そうに何も言わず部屋を出て行ってしまった。
    どうしたものかと考えあぐねていると、しばらくしておいしそうなお味噌汁の香が俺の部屋まで漂ってきた。



207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 10:04:14.45 ID:o6sLDxef0
    ちょっとした中毒性のある姉ですね



212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 10:47:55.49 ID:tez6nnEo0
    くっそ・・・なんで萌えちゃうんだ・・・
    実際俺のことどう思ってるの?って直接聞いてほしいよね。
    テレながら

    姉「・・・き」

    弟「え?」

    姉「・・・ちっ・・・sき・・・」

    弟「え?」

    姉「す・・・・き・・・」

    弟「え?」

    姉「・・・///」

    で、こっちから抱きしめんの

213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 10:57:27.07 ID:lZT6gG66i
    >>212

    ごろごろと部屋のベッドでくつろぐ。
    姉ちゃんはといえば、さっき無言で部屋に入ってきたかと思えば、
    俺の漫画を勝手に手にとり眺めている。

    弟「………ねえ」

    姉「…………」

    弟「姉ちゃん」

    弟「姉ちゃん?」

    姉「……ちっ……一回言えば聞こえてるけど」

    弟「姉ちゃんは、俺の事好き?」

    姉「なっ!!…………ちっ」 バサッ

    弟「わぷっ!!いてえ!!!」

    バターン!! ドスドスドスドス


    やはり唐突すぎたかもしれない。
    読んでいた漫画を俺に投げつけて姉ちゃんは部屋を出て行ってしまった。


    ブーン ブーン

214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 11:00:34.78 ID:lZT6gG66i
    タイトル:大好き
    本文:世界で一番何にも変えがたいのがあなたです。
        弟無しの人生なんか、まったく意味をなさない。
        それくらい、弟の事が大好きで、毎晩抱きしめて寝たいぐらいです。
        あまり突然そんな事聞かれるものだから、とても恥ずかしかったです。
        大好きです。


    ね、姉ちゃん……


    タイトル:俺も
    本文:大好き


    ガチャーーン!!ガラガチャ!パリーン!!

    え!?!??な、何!?!?



216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 11:10:48.04 ID:lZT6gG66i
    あわてて部屋を飛び出すと、
    携帯をもって台所に立ち尽くす姉ちゃんが。
    足元に割れた食器が散乱している。

    弟「ね、姉ちゃん……これ…」

    姉「……手がすべった」

    弟「と、とにかく動かないでね。姉ちゃん裸足だし。」カチャカチャ

    姉「…ちっ……いいから」

    弟「いや、とにかく大きい破片だけでも先n 痛っ!」

    姉「!!………」

    弟「あーちょっと切った………」かちゃかちゃ

    姉「……………せろ」

    弟「え?何?」

    ガシィッ!!

    弟「ちょ、いた!いたたた!!髪つかまな、いたたた!!」

    姉「う     せ      ろ」

    うわああああああああああああ目がやべええええええええええ



217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 11:15:57.82 ID:lZT6gG66i
    そのあと何本か髪を引き抜かれながらも、
    破片の掃除を終えた。怖かった。殺されるかと……

    部屋に戻り、携帯を確認する。何も無しか…
    なんだろうこの、同じ家の中にいるのに意思疎通に携帯が欠かせない感じ。

    バターン

    弟「うおっ!?」ビクッ

    つかつかつかつか ぐいっ!!

    弟「うわああああごめんなさいごめんなさい!!襟伸びちゃう!伸びちゃうから!」

    姉「……みせろ」

    弟「へ?なに?え??」

    姉「ちっ……切ったところみせろっつってんの」

    弟「え?あ、指切ったところ?いや、そんなたいしt」

    姉「みせろ」

    弟「は、はいぃ………」


219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 11:20:29.21 ID:lZT6gG66i
    姉ちゃんは俺の切り傷を見て少しため息をついたあと、
    めんどくさそうに消毒をして、ガーゼと包帯を巻き始めた。

    弟「いや、あの…ばんそうこう…」

    姉「は??」グルグルグルグル

    弟「い、いや……なんでもない」

    姉「………ちっ………」キュッ

    器用に包帯を巻き、端を結んでくれた。

    弟「あ、ありがとう……」

    姉「………………」

    弟「…………」

    姉「……………めん」

    弟「え?」

    姉「…ちっ……」

    姉「ご……………ちっ」ドン!! ツカツカツカ バターン!!

    弟「あいたぁっ!!」

    俺を突き飛ばして姉ちゃんはまた部屋の外に出てしまった。



220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 11:25:55.08 ID:lZT6gG66i
    ブーン ブーン

    タイトル:合わす顔もありません
    本文:本当にごめんなさい。
        弟のメールに舞い上がって、勝手に食器を割った上に、
        弟に片付けさせた上に怪我までさせてしまいました。
        ごめんなさい。
        しばらく一人で反省します。自己嫌悪でいっぱいです。


    この人は……ほんとに……。

    だめだ。こんなのは。やっぱりコミュニケーションてこうじゃないでしょう。
    ちゃんと顔をあわせた上での意思疎通でしょ。

    俺は意を決して姉ちゃんの部屋へと向かった。



230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 12:07:35.78 ID:lZT6gG66i
    コンコン

    ……返事はない。

    弟「入るよ。」

    姉ちゃんの部屋に入り、扉の前に腰掛ける。
    姉ちゃんはベッドの隅で体育座りをしていた。

    姉「でてけ」

    弟「でてかない」

    ギロッ

    ひっ……あの目だけは、どうしても萎縮してしまう。
    で、でも俺は、俺は今回は負けない。

    俺は携帯を開いて、あるメールを読み上げた。



231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 12:11:24.47 ID:lZT6gG66i
    弟「こほん…。
      世界で一番何にも変えがたいのがあなたです。
      弟無しの人生なんか、まったく…」

    姉「な!!!!!!!っっっっ!!!ちっ!!!!」スクッ

    ツカツカツカツカ ガシッ!!!

    弟「いだだだ!!か、髪…
      ま、まったくまったくぅ意味をなさない。それくらいぃぃ!、弟の事が大好きでイダダダダダダダダダ!!!!」

    姉「う……うせろ!!!でてけ!!でてけええええ!!!!!!」ギリギリギリギリ

    弟「あああああ頭!!割れ!!いやだああ!!!これを姉ちゃんの口から聞くまで出て行かない!!」

    姉「!!!!」

    弟「メールじゃなくて、姉ちゃんの口から好きって、いわれたあああああイタイイタイイタイイタイ!!」

    姉「………………d……」

    弟「…………」

    姉「…………d………出てけえええええええええええ!!!!」ギリギリギリギリメキメキメキ

    弟「ぎゃああああああああああああああああ!!!」


    作戦は失敗に終わった。




232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 12:15:49.40 ID:lZT6gG66i

    自室に戻り頭をさする。
    だめだ……あれ以上いたら頭蓋骨のスペアがいくつあっても足りない。
    まず入り口を塞ぐことで逃げ場を奪う完璧な作戦だったはずなのに。
    メールも来ないし。完全に敗北だな。しばらくほっとこう。もうしらん。
    ごろんと横になってしばらくすると、うとうととそのまま眠ってしまった。


    どのくらい経ったろうか。ベッドに、もう一人分の体重を感じて、目が覚めた。
    ゆっくり目を開けると、姉ちゃんが腰掛けて、こっちをみていた。

    姉「!!…………ちっ……」

    弟「ん………姉ちゃん……」

    ガシッ!!

    弟「ね、ねえちゃ………アイダダダダ!!」

    姉ちゃんが両手でがっちり俺の頭をホールドし、
    無理やり壁の方へと顔を向けさせる。く、首が折れる……!!

    弟「ちょ、ご、ごめんなさ・・!!!こ、ころさないで!!」

    姉「黙れ」ギリギリギリギリギリギリ

    弟「ひっ…………」




235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 12:18:54.11 ID:lZT6gG66i
    姉「………………」ギリギリギリギリギリギリ

    弟「………………(しぬ、しぬ、しんじゃううううう)」

    ギリギリギリギリ……ピタ

    弟「………??」

    姉「あ………の………だ、だい……」

    姉「…………す………だ…だ……」

    弟「????????」

    姉「だいす……き……だから!」グギッ

    ツカツカツカツカ バタン!!!ドタドタドタ!!ガチャ!!バターーーーン!!

    携帯をおいたまま外に飛び出した姉ちゃんはその日夜まで帰ってこなかった。
    一方俺は首を捻挫し別途謝罪メールを後にもらうことになった。まぁ一歩前進なのだろうか。



242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 12:23:51.15 ID:snD0b+keO
    こんな姉ちゃん欲しかったぁぁぁぁぁっ!
    くそぅ、現実の姉ちゃんなんて…あ、俺姉すらいなかったわ



243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 12:25:10.89 ID:OOLYa+FS0
    >>242
    居ない方がある意味では得



244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 12:28:16.55 ID:mwJmWuV80
    >>243
    わかる




248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 12:58:16.56 ID:S0c5SIlb0


    むしろこんな弟がほしい






381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 12:42:08.55 ID:lZT6gG66i
    今日は友達とカラオケだ!
    気の許せる仲間数人と盛り上がる。
    ところでカラオケ中でも、人が歌っているときに、
    平気で別な事をしている人間がいるが、度し難い事だ。
    皆で楽しみを共有するにはやはりその場を全力で楽しむべきだと、俺は思う。


    --5時間後--

    ふうーーー楽しかった。喉からからだよ。
    さて帰ろう。今日は夕飯なにかなーっと。
    あっと、そうだ携帯をサイレントにしてたっけ。


    未読メール    13件


    …………………



385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 12:51:42.11 ID:lZT6gG66i
    1件目
    タイトル:今日はプリンを作ります
    本文:昨日プリンが食べたいと言っていましたね。
        せっかくの休日だし、作ってみようと思います。
        楽しみにしていてくださいね。
        今日はいつごろ帰ってきますか?


    2件目
    タイトル:カラメル
    本文:弟は、カラメルは苦めがいいですか?
        それとも甘めの方がいいですか?
        弟の喜ぶ顔が早く見たいです。
        何時ごろ帰ってくるか教えてくれるとありがたいです。

    5件目
    タイトル:元気ですか
    本文:きっと遊びに夢中なんですね。
        弟が楽しそうにしているところ、間近で見たかったです。
        カラメルは、苦めと甘め両方作りました。
        いまプリンを蒸してるところです。出来上がりが楽しみです。
        今日は夕飯までには戻れそうですか?食べたいものがあったら教えてください。


386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 12:53:03.42 ID:PshkgHJ10
    3件目と4件目はどうした



389 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 12:58:18.72 ID:lZT6gG66i
    8件目
    タイトル:できました
    本文:プリンが出来ました。
        とても上手に出来たと自分では思っていますが、
        弟の口に合うかとても心配です。
        冷蔵庫で冷やしておきます。夕食後、
        一緒に食べましょう。
        夕食は何がいいでしょうか。お買い物に言ってくるので、
        それまでに返事をいただけるとメニューが決めやすく、
        とても助かります。

    11件目
    タイトル:少し寂しいです
    本文:とても楽しい時間をすごしている事だろうと思います。
        もし、もし少しでも手が空いていたら、
        ほんの数行でいいのでお返事何かいただけると、
        それだけでとても嬉しいです。
        少しわがまますぎでしょうか。
        このメールも催促のつもりでは決してないので、
        弟は気にせず、心から自分の時間を楽しんでいてください。
        弟が楽しく時を過ごせるならそれだけで私も嬉しいです。



392 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 13:06:07.10 ID:lZT6gG66i
    12件目
    タイトル:少しよっぱらいです
    本文:ちょっとだけ、お酒をのんでいます。
        ひとりだとひまです。早く弟がかえってこないかなぁとおもいます。
        ゆうはんはカレーをつくりました。はやくおとうとと一緒にたべたいです。
        なんじごろに帰れますか?はやくおとうとにあいたいです。
        お返事くれるとすごくうれしい。

    13件目
    タイトル:さみしいでせ
    本文:おとうてのかおが早くみたえです。
        すこすおさけをのめすぎたかもしれません。
        おへんじ



394 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 13:11:41.54 ID:lZT6gG66i
    ………これは、何ハザードだ。なにうまだこれ。
    ど、どうしよう。一通も返事送ってないのはさすがにまずい。
    しかも酒入ってる……。顔あわせたら、どうなるんだろう。
    酔っ払った姉ちゃんてみたことないが、これ、相当酔ってるだろうし。
    俺、本当に死ぬんじゃないか?

    と、とりあえず電話で様子みてみようか。

    プルルルル プルルルル
    プルルルル プルルルル
    かちゃ

    姉「…………」

    弟「ね、姉ちゃん?」

    姉「………グズッグジュル」

    弟「ね、姉ちゃん!?」

    姉「うっ……ううぅ……グズグズ」

    弟「ちょ、ちょっと、とにかく今すぐ帰るね!!10分以内につくから」

    姉「うぐっ……グスッ…うぇ」

    プツ ツーツーツー

    な、何やら大変な事に…。
    とにかくダッシュ。ダッシュで帰宅しないと。



姉がメールだけ丁寧で戸惑うその2へ続きます。