「知恵を、アタマを使っていないんです。霞が関なんて成績がよかっただけで大バカだ」。菅直人副総理・国家戦略担当相は31日の民主党本部での講演で激しい官僚批判を展開した。
経済財政担当相も兼ねる菅氏は政府のマクロ経済政策運営の司令塔。成長戦略や財政再建の見通しがないとの批判を気にしてか「私はあえてこの半年は足元の景気を見る」と宣言。自民党のこれまでの経済政策を「中期見通しを何度も出しているが一度も成功していない」とこき下ろした。
批判の矛先は官僚にも。「1兆円が半分貯金に回れば5000億円の効果、2兆円使えば2兆円の効果」と説明した経済官僚を引きあいに「大バカ発言」が飛び出した。経済効果の大きい政策を工夫すべきだとの趣旨だが「官僚嫌い」とされる菅氏だけに、過激な表現になったようだ。(01日 11:29)