INTERVIEW/ゲストインタビュー
バックナンバー/キッズくらぶ >>#281:Kalafinaさん
Kalafina(からふぃな)
「ツバサクロニクル」「Pandora Hearts」などの音楽や、ソロプロジェクト「Fiction Junciton」で活躍するコンポーザー・梶浦由記の新プロジェクト。オーディションを経て選出された歌姫達による美しいハーモニーを魅力とする音楽ユニット。現メンバーは、「Fiction Junction」でも活躍するWakana、Keikoと、Sony Music オーディションで梶浦氏に見出されたHikaru。 2008年1月、劇場版「空の境界 第一章・俯瞰風景」主題歌「oblivious」でデビュー、オリコンウィークリー8位を飾る。劇場版「空の境界」全七章の主題歌全てを手がけ大ヒットを記録。2009年3月、1stアルバム「Seventh Heaven」をリリース。同時にアニメ「黒執事」エンディングテーマ「Lacrimosa」をリリースし新たなフィールドに突入。8月には1stワンマンライブも開催。10月28日に初のノンタイアップシングル「progressive」をリリース、12月27日横浜BLITZにて「Kalafina LIVE2009“progressive”」を開催。
Kalafinaさんは素晴らしいハーモニーが魅力のユニットですね。ハーモニーの中でのご担当も含めて、自己紹介をお願いします。
Keikoさん
Keiko(けいこ)です。音楽的には低音を担当しています。歌う時はアグレッシブに動くタイプなので(笑)、ライブ向けに作られたノリノリのアッパー系の楽曲では、お客さんを盛り上げながら歌ったりしています。
Hikaruさん
Hikaru(ひかる)です。高音担当で、3声になった時は中音担当で、時に高音もやったりしています。マイナスイオンを発していると言われています(笑)。
Wakanaさん
Wakana(わかな)です。高音を担当しています。3人で歌っている時も、アグレッシブな曲の時も、美しいハーモニーにまとまるよう頑張っています。
「アニぱら音楽館」には初めてご登場いただきましたが、番組やレギュラー陣とのトークはいかがでしたか?
Keikoさん
Kalafinaは、こういう音楽番組に出させてもらうのも初めてなので、みんなどういうものかな、と緊張していたんですけど、影山ヒロノブさんをはじめ、みなさんものすごく気さくに話しかけていただいて、すごく助けられたなと思うと感謝でいっぱいです。トークも思った以上に、「ここまで広げるんですか!?」というくらいにどんどん広げていただいて、とても楽しい会話になったなと思います。すごく楽しかったです。
Keikoさんは目力がすごい、とレギュラー陣から絶賛されてましたね。
Keikoさん
質問されて答える時にずっと質問してくれた方の目を見ていると、みなさん途中から笑いだすんですよ。あれ、何かおかしいかな?と思っていたんですけど、多分この目力のことをみなさん言っていたのかなと。見つめ過ぎちゃいました(笑)。
Hikaruさん
こういう番組に出させていただくのが初めてだったので緊張していたんですけど、みなさんとても優しくて、お話がとっても楽しかったので、時間があっという間に過ぎていきました。みなさんにもいろいろいじっていただきまして(笑)、ありがとうございます。
Wakanaさん
影山さんとは、先日、東京電機大学の学園祭でご一緒させていただいたんですけど、その時のステージですっかり心奪われてしまって、余計に緊張していたんですけど、本当にみなさん気さくな方でフランクに話しかけてくださって、3人で「すごく楽しかったね」って話していたんです。私たちのような新人にでも、「こういうことをしているんだね」とちゃんと深く話を聞いてくださる、その温かい心が私達にもすごく伝わってきて、嬉しかったですね。セッションでも影山さんと一緒に歌わせていただいて、本当にカッコいいな!と。いろいろ勉強させていただきました。
セッションコーナーでは、影山ヒロノブさんと、アニメ「黒執事」エンディングテーマ「Lacrimosa(ラクリモーサ)」を歌っていただきました。「Lacrimosa」は、劇場版「空の境界」の主題歌を歌うユニットとして誕生したKalafinaさんが初めて他のアニメ作品の主題歌を手がけられた、という曲でもありますね。
Wakanaさん
今年3月にリリースした5thシングルの曲なんですけど、実は1stアルバム「Seventh Heaven」と同日リリースとなっていて、ここから新しいKalafinaが一歩スタートしたという区切りの曲でもあるので、初めて歌う時はドキドキした曲でした。そんな思い入れの深い曲をこの「アニぱら音楽館」という番組で披露することができて、とても嬉しかったです。
6/8拍子で、メロディもサウンドもとてもクラシックなイメージのある曲ですね。
Wakanaさん
原作に沿った内容になっていてとても情熱的な歌です。歌うのはとても難しい曲でした。曲を作ってくださった梶浦由記さんは、魂の叫び、怒りの叫びというイメージのある曲と仰っていたんですけど、その中にも愛や情熱というものが盛り込まれているし、どこか優しさを求めているところ、優しさと温かさを行き来しているようなところもあって、とても深い曲なんです。作品をみながら聴いていくと受け取り方も変わってきて、最初にレコーディングした時より曲の感じ方もだんだん変わってきています。
Hikaruさん
私は、「Lacrimosa」の中では、コーラスの部分、日本語ではなくて“梶浦語”と呼ばれる、プロデューサーの梶浦さんが作った造語のフレーズを歌っているんですけど、楽曲自体がすごく情熱的なので、コーラスの部分でも情熱的な感じを出せたらと音に感情を乗せて歌うようにしています。
Keikoさん
梶浦さんが「黒執事」という作品のイメージに沿って作られたということもあって、中世ヨーロッパの匂いが漂うような感じでさらに大きな世界観が見えてくるような1曲だったので、それを崩さないように、言葉一言一言を大切に歌わせていただいています。特に曲の山場である「Lacrimosa」という叫びの部分は、いかにその世界観を大きく出すか、ということを考えて歌いました。
今回は影山さんと一緒にハーモニーを作られて、という感じでした。影山さんもこの曲のキーの高さと難曲ぶりにかなり試行錯誤されているようでした。
Wakanaさん
影山さんに、2番の頭をソロで歌っていただいたんですけど、あの部分をどう歌われるんだろう?とすごく気になっていたんですけど、実際に隣で歌っていただいたら、やっぱりカッコよくて! リハーサルの時、影山さんは「高い方の声で歌うのがいいかな? 低い方で歌うのがいいかな?」と仰るので、私「高いシャウトした感じも素敵だし、低い方もカッコいいと思いますよ」っ言ったんですけど、「この曲はあまりくどいのもどうかなと思うし……」と歌う間ずっと考えてくださっていて。1回しか歌われないのに、すごく考えてくださって、その熱意も勉強になりました。「君のくれた秘密を……」のかけ合うフレーズのところでは影山さんと見つめ合って歌わせていただいちゃって……。
Keikoさん
いいなぁ〜!
Wakanaさん
ちょっと汗が出ちゃうくらい(笑)ありがたかったし嬉しかったです。
Hikaruさん
私は一緒に歌うというパートはあまりなかったんですけど、影山さんと一緒にステージに立つという機会なんて、なかなかないことだと思うので、歌っている最中ずっと「見ていいかな、見ていいかな……」なんてドキドキしてました(笑)。
Keikoさん
影山さんは低いパートを担当してくださったので、私は一緒にユニゾンで歌うところがすごく多かったんですけど、率直な感想を言うと、影山さんが歌うと影山さんの曲になるんだな、と。ソロで歌っていただいた2番の出だしなんて、「あ、影山さんの曲だ」みたいな感じがして。即興でフェイクとかも入れられていて、本当にすごいな!と隣で聴き惚れながら、後のパートを歌わせていただいていました。貴重な体験をさせてもらいました。
これは、Kalafinaさんファンも影山さんも衝撃を受ける、サプライズなコラボレーションになったなと思いますね!
Wakanaさん
すごい豪華な共演をさせてもらいました!
Keikoさん
私達もオンエアがすごく楽しみです!
Wakanaさん
もうすっかり影山さんファンです。学園祭のライブを聴いて一気に心奪われてしまって(笑)。オンエア、楽しみです。
そしてライブコーナーでは、10月28日にリリースされた最新シングル曲「progressive」を歌っていただきました。こちらはKalafinaさん初のノンタイアップシングル曲だとか。
Keikoさん
初めてKalafinaの曲を聴いた人は、「あ、こういう曲を歌うんだ!」と新鮮に思ってくれると思うし、逆にKalafinaの曲をずっと聴いていてくれた人も「あれ、いつものKalafinaとちょっと違う!」といういい意味での違和感を感じてくれるんじゃないかと思います。本当に今までにない楽曲になっています。今年になってからKalafinaはライブ活動をさせていただくようになったんですけど、「これを機に、ライブで盛り上がる曲も少しずつ増えていったらいいね」なんて話もしていたんです。で、ライブにもってこいの曲を作ろう、ということになって。今まで一歩一歩本当に手探り状態でライブ活動をやってきたんですけど、そんな自分達を歌っているような感じもするし、そうやって一歩一歩やってきたことが、この1曲に繋がってきたんだな、というそんな思いもある曲になっています。曲の内容的にも、「前へ進んでいこう」というすごくポジティブなものになっています。
Wakanaさん
題名からして「progressive」…「前進」とか「進歩」とか、という言葉なんですけど、前向きに、という意志がすごく強い曲になっています。歌詞も、人と接することで自分は前に進むことにできた、だんだん成長していけている、という内容になっていて、歌っていると、自分自身もそうやって成長していっているのかな、そう成長していきたいな……という思いを感じるんです。
今回は「アニぱら音楽館」の生バンドをバックに歌っていただいて、いかがでしたか?
Wakanaさん
生バンドって、バックから音がワッとやってくるので、本当にカッコいいですね。普段イベントとかではカラオケで歌わせていただくことが多いんですけど、もっとバンドで歌いたくなってきました。いい経験をさせていただきました。
Keikoさん
やっぱり「progressive」はライブで生バンドで歌うのが一番気持ちいいんだな、と再確認させていただきました。番組のトークでもお話したんですけど、Kalafinaでもっとライブをやっていきたい!と考えていて……今回、生バンドをバックに歌わせていただいて、うずうずしてきちゃいましたね(笑)。
Hikaruさん
(満面の笑顔)
Keikoさん
Hikaruは思っていることが顔に出るから、ワクワクするとすごい笑顔になっちゃうんです。今すごい笑顔です(笑)。
Kalafinaさんは梶浦由記さんプロデュースによるユニット、ということですが、プロデューサーであり、全ての楽曲の作詞・作曲・編曲を手がけられている梶浦さんと、本当に密接な距離で一緒に楽曲を作っていかれているな、という印象がありますね。
Wakanaさん
梶浦さんはいつも音楽を楽しんでいらっしゃるんです。ライブの時も私達のことをいつも素敵な微笑みで私達のことを見つめていらして、その顔を見ると、梶浦さんって本当に音楽お好きなんだなって心から思うんです。そんな梶浦さんだから出来上がる曲にもとても愛情を持っていらっしゃるし、だから私達ももっと愛情を持って歌おう、といつも思うんです。すごく素敵な人だなと思います。
Kalafinaさんは、2008年1月に「oblivious」でデビューされて、劇場版「空の境界」を中心にアニメの主題歌というフィールドで活動してこられて、今年末で活動が丸2年という感じになられますが、約2年を振り返られて、いかがだったでしょう?
Keikoさん
デビューのきっかけが劇場版「空の境界」というアニメ作品のエンディングを歌わせていただいたことだったので、やっぱりその作品に合った歌を歌えるということが新鮮でしたね。プロデューサーの梶浦さんが、原作の小説に本当にピッタリの楽曲を作っていらっしゃるので、自分達も、原作の小説を読んだ後や劇場版アニメを観た後にそのエンディングを聴くと、この曲はこの作品のために作られているんだな、と強く感じて。そういう経験って多分なかなかできないことだと思うんですね。すごく貴重な体験=デビューの仕方をさせていただいたなと思っています。
これまでアニメの主題歌を続けて歌わせてもらってきて、作品に沿った音楽をいかに歌い上げるかということを3人ですごく考えてきたんですが、今回のニューシングル「progressive」のようにノンタイアップで私達Kalafinaというものを聴いてもらうという今までとは違う形に挑戦することになって、Kalafinaの色というものを考えた時、これまでやってきたこと全部が積み重なって今ここにあるもの、それがKalafinaの音楽なんだ、と改めて感じたんです。アニメの主題歌を歌わせてもらったことがあったからこそ、今のKalafinaが少しずつ形になってきた……それはライブをやっていても、私たちひとりひとりの個性がちゃんと出てきたということでも感じられますね。この約2年間やり続けてきたことが今のKalafinaを作っているんだなと、と思います。
Hikaruさん
私は、Sony Musicオーディションで梶浦さんと出会って、Kalafinaには2ndシングルから加入したんですけど、最初は個人として個性がある人達が集まってやっていく、というプロジェクトだったので、楽曲も最初は、もちろんコーラスもありますけど、どちらかというとかけ合いが多い感じで、そこから徐々に3人で一緒に歌ったりする部分が多くなってきて、その分3人で歌い方を考える部分も大きくなっていって……ひとりひとりの成長もありますけど、3人でやるということ=Kalafinaとしての成長もしてきたんじゃないかなと感じています。これからもそういうふうに成長していけたらと思います。
Wakanaさん
デビューシングル「oblivious」の頃は、もう手探り状態で、Kalafinaっていうものがどういうものなのか、これからどういうふうになっていくのかもわからないままでした。その中でひとつひとつ積み上げてきたものが今のKalafinaになったんだと思います。それをこれからも続けていきたいと思いますし、さらにもっともっとパワーアップさせていきたいと思っています。今Hikaruも言ったように、ライブを通して3人で歌うというこの体勢をだんだん自分達でも理解していきて、だんだんいいものを見せられるようになってきたと思うんです。今は、どんどんみなさんに発信して行きたい……そんな欲もすごく出てきています。その力を全国ツアーという目標に向けて発散させていきたいと思っています。「もう2年もやっているんだ」という思いもあるし、「まだ2年なのか」という思いもある今のKalafinaです。これからもどんどん続けていって、どんどん進化していきたいです。
12月27日には横浜BLITZでワンマンライブも開催。来年2月からは東名阪ツアーも予定、と全国ツアーという夢の実現に向けて着々と進まれているようですね。
Wakanaさん
まだまだ頑張っていくばかりです!
Keikoさん
この波に乗っていかないと!
このインタビューをご覧のみなさんにメッセージをお願いします。
Keikoさん
「アニぱら音楽館」初登場ということで。私達もアニメの主題歌で活動をスタートして今に至るわけなんですが、本当にアニソンの力というか、アニメを愛している方の音楽に対する熱意というものを、とても感じている今日この頃です。「アニぱら音楽館」を機にKalafinaを知ってくださった方は、ぜひ、1stアルバム「Seventh Heaven」を聴いていただきたいと思います。このアルバムには、デビューから1年の間の、私達の個性を取り上げていくような楽曲が少しずつ入っていて、3人のキャラクターなどもわかっていただけると思います。「Seventh Heaven」でもっと私達のことを知っていただけたらなと思っています。
Hikaruさん
今日はこの番組に参加できて、本当に本当に嬉しくて楽しくて! ぜひまたみなさんとお会いしたいなと思えるような素敵な番組だなと思いました。これからKalafinaもどんどんみなさんにお会いできるようにライブを重ねていきたいと思っています。そういうお知らせもオフィシャルサイトに出していきたいです。ぜひKalafinaのライブに足を運んでいただけたらと思います。
Wakanaさん
Kalafina、初めて「アニぱら音楽館」に出させていただきました! いろいろお話もさせていただいて、みなさん、Kalafinaの今まで知らなかった部分なども見ていただけると思います。10月28日にリリースされましたKalafinaの新曲「progressive」の方も歌わせていただきましたので、ぜひ観ていただきたいと思います。影山さんとコラボレーションさせていただいた「Lacrimosa」もぜひ楽しみにしていただきたいと思います。私達もオンエア楽しみにしています。12月には横浜BLITZのライブ、来年には東名阪のツアーも待っていますし、これからもKalafinaはずっと止まらずに走り続けていきたいと思っています。頑張ります!
- Kalafina オフィシャルWebサイト
- [ http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/kalafina/ ]
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