小5不明:宮崎・韓国岳の男児死亡

2009年11月2日 13時15分 更新:11月2日 14時0分

 宮崎、鹿児島両県にまたがる韓国(からくに)岳(標高1700メートル)で、家族5人で登山中に行方不明になった宮崎市大坪西、同市職員、宮田康史さん(40)の長男、将希(まさき)君(11)=宮崎市立大淀小5年=の遺体が2日、捜索中の消防団員らにより見つかった。

 韓国岳のふもとに設けられた現地本部などによると、将希君が見つかったのは、韓国岳山頂から南西方向に下山する途中にある避難小屋の付近。8合目付近にある避難小屋からは約500メートル離れており、登山道の約20メートル下にある沢の近くで倒れていたという。

 2日の捜索は午前7時半から県警、自衛隊、消防など約1200人態勢で始まり、午後0時26分ごろ、捜索中の消防団から将希君を見つけたとの連絡が現地本部へ入った。発見時に将希君は心肺停止状態で、その後死亡が確認された。

 将希君は先月31日午前11時20分ごろ、父、母、妹、祖父とともにえびの高原の登山口から山頂を目指して登り始めた。2合目付近から1人で先に登り、頂上でも姿が見えなかったため、下山後に家族が県警えびの署に連絡した。

 えびの高原では2日午前8時の気温が4度と、この秋一番の冷え込みを観測。将希君は長袖Tシャツに、パーカーを着用し、下はジャージー姿と防寒は十分でなかった。

 31日は登山客も多く、山頂から南西方向に下山するルートや、このルートの途中にある避難小屋付近で将希君とみられる男児を目撃したとの情報もあったため、この近辺と韓国岳の西、東側にも範囲を広げて捜索を進めていた。【川上珠実】

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