リング上で挑発し合う中邑(左)と棚橋=後楽園ホール
「新日本」(1日、後楽園ホール)
IWGP王者・中邑真輔が、11・8両国大会で挑戦を受ける棚橋弘至と因縁を深め、V2戦へ臨戦態勢に入った。また、電撃来場したIGF側には無視を決め込んだ。
棚橋からリング上で「中邑、中邑〜!!」と呼びかけられた王者は、冷笑を浮かべてリングイン。「今のIWGPは輝いているか答えろ!!」と詰め寄られたが「小さいヤツがうるせえなあ」とけむに巻き、怒る挑戦者を尻目に引き揚げた。
因縁の起点は9・27神戸大会。王者はIWGPの価値低下を訴え、アントニオ猪木への一騎打ちを要求。前王者の棚橋からは怒りを買い、猪木が会長を務めるIGFからは11・3JCBホール大会参戦を要求された。
この日、IGFからサイモン猪木取締役やバーネットらが大挙来場し、リングサイドで観戦。サイモン氏は中邑に対して「口だけか」と非難したが、本人は「猪木さんから『オレはできねえ』と言われた時点でオチはついた。IGFには行かない」と眼中になく、棚橋戦だけを見据えていた。
(2009年11月1日)