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アイドルのパパ アイドルに勝った!

優勝した鈴木亨は息子の貴之君(左)とともに、子供たちから送られたお守りとカップを手に笑顔を見せる
優勝した鈴木亨は息子の貴之君(左)とともに、子供たちから送られたお守りとカップを手に笑顔を見せる
Photo By スポニチ

 男子ゴルフツアーのマイナビABCチャンピオンシップ最終日は1日、兵庫県加東市のABCゴルフ倶楽部(7217ヤード、パー72)で行われ、単独首位からスタートした鈴木亨(43=ミズノ)が4バーディー、3ボギーの71で回り、通算14アンダーで5年ぶりツアー通算8勝目を挙げた。鈴木本人には内緒で観戦に訪れた京子夫人(41)、長男・貴之くん(12)、そしてお守りをプレゼントしてくれたタレントの長女・愛理(15)の期待に最高の結果で応えた。連覇を狙った石川遼(18=パナソニック)は通算6アンダーで6位に終わった。

 ウイニングパットを沈めた時は笑顔だった鈴木が、長男・貴之くんの姿を見つけた途端、泣き顔になった。「平常心でプレーしてもらうために行くことを言わなかった」という京子夫人と愛息のサプライズ観戦。さらに貴之くんから手渡されたのはアイドルグループ「℃―ute」の長女・愛理が夜中の1時までかかって作ったお守りと激励の手紙。仕事で忙しくなかなか会えない娘と、観戦すると父が勝てないことを気にしていた息子の気遣いに、父は感極まった。

 「ずっと、みんなを待たせてきたから。本当にうれしい。勝つっていいですね。この味が忘れられないんですよ」

 2位に5打差の“セーフティーリード”でのスタートが逆に重圧となった。「これで逃げ切れなかったら次の勝利は遠い。絶対勝たなきゃいけないスコア」と同組の藤田、石川がボギースタートしても気持ちの余裕は生まれなかった。ようやく勝利を確信できたのは16番パー3で2メートルを沈めて連続バーディーを奪った時。最終18番パー5もバーディーで締めて、04年のアコムインターナショナル以来、5年ぶりの優勝を手にした。

 今年の賞金シード選手の中で最長となる16年連続でシードを保持している。「ゴルフが大好きっていうことが一番。挫折感もあるけれどまたやりたいと思える」と年齢は重ねても向上心が衰えることはなかった。2週前の日本オープンで、石川がプレジデンツカップでの経験を基に「一流選手は体が回転し終わった後にボールが飛び出る」と球持ちの良さを意識していることを知ると、すぐに取り入れて実践。プライドにとらわれない柔軟性も強さの秘密だ。

 「勝って泣くかなと思ったけど、泣けませんね。まだ苦労が足りないということかな。1つ勝つと欲が出るね。まだまだ遼くんたちと、ちょこっと戦いたいと思っています」。今大会の優勝で出場が決まった日本シリーズJTカップ(12月3日開幕、東京よみうりCC)には長女・愛理も会場に呼ぶという。43歳の“大黒柱”は、まだまだ働き盛りだ。 最終R成績

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