岡山市民会館(北区丸の内2)でこのほど「更生保護制度施行60周年記念岡山県大会」があり、元定時制高校教員で深夜の繁華街をパトロールする「夜回り先生」で知られる水谷修さんが講演した。
水谷さんは「不景気で社会全体が余裕を失って、いらいらしているようにみえる。家庭やいじめの問題も背景には社会の問題がある。いらいらが子供たちにぶつけられている」と指摘。非行や深夜の繁華街にいたり、相談に訪れる子供たちには「自己肯定感が低い」「父母のけんかを毎日のように見ていること」など、家庭環境に共通の要素があるとし、「子供をほめるゆとりを失ってはいけない。閉ざした子供たちの心をほどくには優しさが必要だ。社会全体がもう一度優しさを取り戻さないといけない」と訴えた。
この他にも、シンナー依存で亡くなった少年や、親に否定されて非行に走りエイズに感染して死亡した少女の話なども語り、参加した保護司らが聴き入っていた。大会では罪を犯した人や非行少年の社会復帰支援に功績があった保護司らに法務大臣や県知事からの表彰状も贈られた。【石戸諭】
毎日新聞 2009年11月1日 地方版