中国製冷凍ギョーザによる中毒事件を巡り、岡田克也外相が中国側に捜査状況に関する「中間報告」を求めていることが31日、分かった。日本政府関係者が明らかにした。中間報告には中国内での毒物混入を認める内容を盛り込むことを想定している。ただ、中国側はこれまでに応じる姿勢をみせていない。
中国製ギョーザ中毒事件は発生から2年近く経過し、中国側の捜査に時間がかかっている。岡田外相の姿勢は「食の安全にかかわる問題をあいまいにしたままにはできない」との原則を強調するもの。懸案を前進させて日中関係の発展や鳩山内閣の支持率向上につなげる狙いもあるとみられるが、中国側の出方は不透明だ。
(07:00)