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日米外相会談、米発表すぐ取り消し 米政府の連絡不足?

2009年11月1日22時3分

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 米国務省は10月31日、クリントン長官が今月6日に省内で岡田克也外相と会談するといったん発表したが、約7時間後に取り消した。クリントン氏は会談の意向はあったとみられるが、日本では同日に外相出席の参院予算委員会が開かれる方向になっている。日本外務省は表向き「外相訪米の正式な打診はしていない」としているが、最近の日米関係のぎくしゃくぶりが期せずして表面化した。

 会談日程は、国務省が31日午後に発表した長官の週間予定の中で、6日午前11時半(日本時間7日午前1時半)からと明記された。だが、これを知った日本政府からの問い合わせを受け、会談予定を削除した。日本外務省は「米国務省内の連絡ミスで表に出てしまったのでは」とみているが、国務省報道官は「変更理由は外務省に聞いて欲しい」としている。

 鳩山由紀夫首相は日米同盟について「包括的なレビューを行いたい」(鳩山由紀夫首相)などと変化を打ち出そうとしており、米政府が神経をとがらせている。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題では、現行計画通りの早期実施を求める米側に対し、岡田氏が米軍嘉手納基地への統合の可能性を改めて探り、対立があらわになった。

 岡田外相は、12日からのオバマ大統領初訪日を前に訪米してクリントン氏に直接真意を説明して理解を得つつ、嘉手納統合案の実現性を見極める狙いもあったとみられる。会談について米側には「普天間問題の結論もないままに訪米されても困る」との受け止めもあった。(村山祐介=ワシントン、内田晃)

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