建設中の湖面2号橋(奥)を視察する石原慎太郎都知事(右から3人目)ら=19日午後、群馬県長野原町、細川卓撮影
意見交換会で住民代表の意見を聞く(前列右から)福田富一栃木県知事、森田健作千葉県知事、石原慎太郎都知事、上田清司埼玉県知事、橋本昌茨城県知事、大沢正明群馬県知事=19日午後、群馬県長野原町、細川卓撮影
群馬県の八ツ場(やんば)ダムを巡り、建設推進を求める東京都など6都県の知事は19日、建設中止を白紙撤回するよう前原誠司国土交通相に求める共同声明を発表した。27日に前橋市で開く関東地方知事会に前原国交相が出席し、中止理由を説明するよう求めるという。
声明を発表したのは、ダム建設で受益地となる東京都の石原慎太郎、埼玉の上田清司、千葉の森田健作、茨城の橋本昌、栃木の福田富一、群馬の大沢正明の6知事。この日、水没予定だった群馬県長野原町で、住宅の代替地などを視察した後、地域住民の代表らと意見交換した。
共同声明では、「代替案を示さずに建設中止を表明したのは無責任」と批判。「ダム湖を中心とした生活再建を切望する地元住民の意向を無視する姿勢は、新政権の『国民の生活が第一』との方針に矛盾する」として、住民が納得する生活再建策の青写真を年内に示すよう求めている。
前原国交相は6知事に手紙を出し、中止の理由やダムに頼らない治水策について、直接、説明する場を設けるよう求めていた。これに対し6知事は、今月27日に予定されている関東地方知事会への前原国交相の出席を提案しているという。これを受けて前原国交相は19日夕、「その日になるかは別にして、とにかく1都5県の知事さんとはぜひお会いしたい」と述べた。