落語家・三遊亭円楽さん死去 鳩山首相「落語を私どもの身近に導いた大変功績のある方」
落語家・三遊亭円楽さんが29日午前8時15分、肺がんのため、亡くなった。76歳だった。
鳩山首相は30日午後、円楽さんをしのび、「落語を私どもの身近に導いてくださった、大変功績のある方」と述べた。
30日午後6時前、鳩山首相は「(落語の円楽師匠がお亡くなりになりましたが)えっ...本当に。お茶の間の大変人気のある方でありましたから。落語を私どもの身近に導いてくださった、大変功績のある方だと思っておりますから、心からお悔やみを申し上げますとともに、二度とうかがえなくなったなというのは、大変残念です」と述べた。
円楽さんの長男は「5月に再発してから、当人も、うすうす感づきながら頑張ってきてくれましたので。1月3日が父の誕生日なので、そのころが大往生するころかなと思っていたんですけれども、ちょっと予想より早くまいりました」と話した。
突然の訃報(ふほう)に、林家木久扇さん(72)は「これから高座なので、動揺しておりましてね。でも、僕は一生懸命やって、円楽師匠が僕のことを『爆笑王』と言ってくれていたので、うんと笑わせて、それをお花としてささげたいと思います」と話した。
また、桂歌丸さん(73)は「長いおつき合いでした。60年近くになりますか。今、本当の友を、友達を亡くして言葉が見つかりません。落語家は、死ぬと芸まで持っていってしまいます。まだ円楽さんから教えてもらいたいことがたくさんあったのに」とコメントをした。
三遊亭楽太郎さん(59)は「師匠の急変に間に合わなかったことが、弟子として断腸の思いです。6代目の襲名も決定し、来年3月の円楽襲名に、師匠である5代目がいないこと、寂しさと重い責任を感じています」とコメントした。
立川談志さん(73)は「一緒の時期に入門し、ともに若い時を過ごしました。残念です」とコメントをした。
(10/30 19:52)