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三遊亭円楽さんの死去に、落語界は悲しみに包まれた。来年3月に6代目・円楽襲名が控えているまな弟子・三遊亭楽太郎(59)は30日、自らプロデュースする「博多・天神落語まつり」のため福岡に滞在。オープニングイベントで司会を務め、予定通り落語会を行い、ショックを感じさせずに明るく気丈に振る舞った。また、「笑点」メンバーの桂歌丸(73)も同日、横浜市内の自宅で円楽さんの思い出を語り、盟友の死を悔やんだ。 父親同然に慕う師匠・円楽さんの訃報(ふほう)を受け、まな弟子の三遊亭楽太郎が高座に選んだのは師匠の十八番だった。
「浜野矩随(はまののりゆき)」。この日開幕した自らがプロデュースする「博多・天神落語まつり」での「ブラック団三人会」。トップバッターの楽太郎は、大ネタの“浜野”をたっぷりと演じきった。枕でも師匠の死に関することは一切ふれることはなかった。お客様を楽しませることに徹する楽太郎なりの美学で、天国の円楽さんに届けと直伝の“浜野”を選んだ。
前日には博多で訃報を聞き、一晩中、泣き明かしたという。周囲には「涙を出し尽くしたよ」と語っており、この日は気丈に振る舞った。オープニングでは軽快に司会を務め、落ち込んだそぶりは一切、見せなかった。
周囲に迷惑がかかるからと、楽太郎は文書でコメントを発表。「今年9月3日の大師匠・円生の命日の墓参の後、師匠宅で1時間ほどお話ししたのが私の面会の最後でした」。息子の一太郎の弟子入りを円楽さんに報告し、承諾をもらったのが最後の面会だった。その後、円楽さんの長男・寛家さん(44)から電話を受け、近日中にお見舞いに行く約束をしていたが、かなうことはなかった。「師匠の急変に間に合わなかった事が、弟子として断腸の思いです。6代目の襲名も決定し、来年3月の円楽襲名に師匠である5代目がいない事、さみしさと重い責任を感じています」と無念の思いをコメントで寄せた。
楽太郎は、円楽さんのかばん持ちのアルバイトをして、師匠からスカウトされて落語家になった。「5代目円楽と6代目円楽が一緒に舞台に上がるのは面白いだろう」と夢を語っていた。その夢はついえたが、師匠から受け継いだ芸と名前をこれからも守り、さらに大きくしていく決意をより一層強くしたはずだ。
(2009年10月31日06時02分 スポーツ報知)
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